日常のよき相棒
ホンダから2023年春にリリースされる予定の新型SUV「ZR-V」。発売延期でファンをやきもきさせている一台は、期待にたがわぬ仕上がりとなっているのか? 「異彩解放」を標語に掲げ、多機能性とスポーティネスの両立をうたうニューモデルの実力に触れた。
ホンダの世界戦略を担う重要な一台
コロナ禍を受けての世界的な半導体不足や工場のロックダウン、さらには物流の停滞など、サプライチェーンがズタズタになったことで、今なお新車の入手が困難というかつてない非常事態が続く自動車業界。
ここに取り上げるホンダのブランニューモデル、ZR-Vも、そうした混乱の影響を強く受けた一台だ。すでに正式発表が済み、以下に紹介するように、一般公道での試乗会も開催されたというのに、なんと販売開始は2023年の4月とまだずいぶん先のハナシなのだ。
とはいえ、このところの新車の状況を鑑みれば、注文を受けたはいいものの納車までに非常に時間を要したり、あるいは受注開始直後に注文が積み上がって納期が読めなくなり、たちまち受注停止を余儀なくされたりするなど、大混乱の様相である。そんな状況を回避し、あわよくばこの先数カ月で事態が改善されることに期待を込めて、やむなくこうした長めのリードタイムを設定したというところだろう。
ちなみに、日本ではZR-Vという新たな名称とともにスタートとなる同車だが、実は導入マーケットのなかで最多の販売が見込まれている北米に向けては、フロントグリルなどの意匠を変え、自然吸気の2リッターエンジンをCVTと組み合わせて搭載したモデルが「HR-V」の名称ですでにリリース済み。さらに、このモデルは中国や欧州など幅広い地域に向けて展開されることにもなるという。
4570×1840mmという全長と全幅は「CR-V」よりも小さく、より日本フレンドリーなクルマと思わせながら、その内実は世界各地での販売を前提とした新たなグローバルSUVというのが、ZR-Vのキャラクターなのである。...