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アウディA8 L 60 TFSIクワトロ(4WD/8AT)【試乗記】


歴史を味わう至福の時間

アウディが誇るフラッグシップセダン「A8」のなかでも贅(ぜい)を尽くした、ロングホイールベースモデル「A8 L」に試乗。“技術による先進”をうたう彼らの最上級モデルは、マイナーチェンジを経てどのように進化したのか? その実力を確かめた。

ステータスと名声の象徴

ひと目見るなり圧倒された。新型アウディA8である。試乗車は「L」の名が示すとおり、通常モデルよりホイールベースが130mm長い3130mm。全長は5320mmに達する。伸びやかで流麗なフォルムが美しい。4リッターV8ツインターボエンジンを搭載する上級グレードで、4WD機構を持つ。

1994年に登場したA8はオールアルミボディーを採用するなど、常に最先端の技術を盛り込んできた。「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」というアウディの標語を体現する存在である。本国のプレス発表資料には「A8はアウディのイノベーションを推進するクルマであるということです。私たちは常に最新のテクノロジーを最初にA8に導入し、次に他のシリーズやセグメントに採用してきました」と書かれている。「ステータスと名声の象徴であり、ラグジュアリーセダンの先駆的存在」という表現もあって、アウディにとって特別なモデルであることが伝わってくる。

2018年に4代目となり、マイナーチェンジを受けたモデルが2022年に日本に導入された。内外装のデザインを変更するとともに、安全装備や運転アシストシステムを充実させている。幅の広くなったシングルフレームグリルの意匠が華やかさと高級感を向上させているようだ。クロームパーツが増やされていることで、さらに立派な顔つきになった。風格がありながらも威圧感や高慢さとは無縁なのが、アウディらしさだ。フラッグシップセダンとしての威厳を備えると同時に、ブランド全体で共有する洗練性や趣味のよさを体現している。

アウディがデザイン面で大きな革新を成し遂げてきたのは否定できない事実だ。装飾的なゴージャス感を排し、シンプルななかに理知的で知性的なイメージを巧みに演出する。クールさと華やかさを両立させる手法は多くのフォロワーを生み出したが、簡単に模倣できるものではなかった。...

提供元:webCG

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