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ポルシェ718ボクスターT(MR/6MT)【試乗記】


誰もが知っている本音

ポルシェ各車の走りのすばらしさに異を唱える人は少ないと思うが、なかでも「走りを楽しむこと」に注力したのが「T」シリーズだ。車重わずか1380kgのボディーに最高出力300PSの2リッターボクサーターボユニットをミドシップした「718ボクスターT」を試す。

2018年に復活した「T」

ポルシェの市販車において「T」の称号は1968年、「911」に設定されたグレードで初めて用いられた。その意は「touren」、英語で言うところの「ツーリング」だったという。いわゆるナロー世代において911Tはベースグレードというイメージが強いが、廉価ゆえの装備の簡略化などが好まれ、モータースポーツ参加用グレードという一面も備わっていた。GRなら、さしずめ「GRヤリス」や「GR86」の「RC」グレードといったところだろうか。

そのTが復活したのは2018年のこと。991世代の後期モデル、その「カレラ」をベースとして追加されたモデルにこの称号が用いられた。テーマはスポーティネスの強化だが、「GT3」のような極限性能型でもなければ「GTS」のような万能性強化型でもない。ワインディングやサーキットを気持ちよく走り込むのにドンピシャの内容を狙ったものだ。要は週末にサクッといい汗かこうぜ! 的な仕立てということになるだろうか。

メカニズム的には大径タイヤに強化サスとPASM、そして機械式LSDを組み込んで……と、996世代なら「スポーツシャシー」と呼ばれていた仕様に近いが、それに加えてリアシートの撤去や薄板ガラスの採用などで20kgの減量化を果たしているところがキモだ。加えて内装もスポーツテックス生地で仕立て、ドアオープナーもGT3譲りのストラップ仕立てにするなど、いかにも軽快に見せる工夫が配されている。こういうささいな差異でコンセプトをより明瞭化して、そのぶん頂戴するものは頂戴すると、昔からポルシェはそういう術(すべ)には本当にたけている。...

提供元:webCG

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