洗練のマクラーレンイズム
3リッターV6プラグインハイブリッドや、より軽量なカーボンモノコックタブなど、多くの新機軸を採用した「マクラーレン・アルトゥーラ」が上陸。「MP4-12C」を発表してから10年という記念すべき節目に登場した次世代の旗手は、いかなる走りを見せるのか。
“マクラーレン初”がめじろ押し
所定の駐車スペースに置かれたマクラーレン・アルトゥーラは、ひと目でマクラーレンだとわかる存在感を放っていた。しかしそれは、2017年に登場した同じ「スーパーカーシリーズ」の「720S」とも、その後にリリースされたグラントゥーリズモ「GT」とも異なる、もうひと皮むけた有機的なディテールである。
そうしたマクラーレンらしさあふれるルックスに磨きがかかったと同時に、その中身も大きく更新されている。ボディーの中心となるカーボンモノコックタブの後方にエンジンを縦置きするというミドシップ後輪駆動レイアウトは同じだが、前者は「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」と呼ばれるカーボンファイバーのモノコックタブにスーパーフォームド(成形)アルミニウムのサブフレームを組み合わせたものに、後者は3リッターV6ツインターボエンジンにモーターを組み合わせた「ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」と呼ばれるプラグインハイブリッドパワートレインになっている。
MCLAにはBピラー部分までがすでに構造部材として組み込まれており、オープンモデルの登場も織り込み済み。ボディー外皮にはほとんど応力がかからない構造だという。HPHには外部充電が可能な5個のリチウムイオンモジュールからなるバッテリーが備わっており、付属のケーブルを使用する場合はバッテリー容量の約80%を2時間半で充電でき、一充電あたり31kmのEV走行が行える。
マクラーレン初のV6エンジンは、120度に設定されたバンク内に2基のターボチャージャーをマウントするいわゆるホットVレイアウト。エンジン単体で最高出力585PS/7500rpm、最大トルク585N・m/2250-7000rpmを、モーターは同95PS、同225N・mを発生する。システム最高出力は680PS、同最大トルクは720N・mを誇る。トランスミッションは「SSG」とマクラーレンが呼ぶ、新開発の8段DCTを組み合わせる。...