優等生の血筋
本国で電気自動車のラインナップがどんどん拡充していくのに、それとはどこか無縁だった日本のフォルクスワーゲンにも、間もなく「ID.シリーズ」が登場する予定だ。その第1弾は「ID.4」。いかにも売れ筋の、ミドルサイズSUVの仕上がりをリポートする。
電動化時代のゴルフ
「2030年までにああするこうする」ということを、ここのところ多くの自動車メーカーが発信して(させられて!?)いるが、VWの場合は「グループを通じて70の新型EVを発売する」ことを明らかにしている。また「2025年に世界で年間100万台のEVを販売することを目標に掲げる」とも。そもそも同社は350億ユーロを投じてEV攻勢をかけているところであり、その根幹をなすのが「MEB」という電気自動車専用プラットフォームだ。すでに同プラットフォームを用いたさまざまなEVが販売されている。
その中心はSUVタイプのID.4だ。より小さなハッチバックの「ID.3」、クーペSUVの「ID.5」、それに先日リポートしたワンボックスの「ID.Buzz」などを合わせ、ID.シリーズを展開している。3や5、それに4をストレッチして7人乗りとした「ID.6」などが特定の仕向け地専用なのに対し、グローバル戦略車のID.4は世界中で販売される。かつて同社は「タイプ1(ビートル)」に代わる世界戦略車として「ゴルフ」を市場投入したが、今度はID.4を“電動化時代のゴルフ”として世に広めようとしているわけだ。...