電動化への2つの道
外部から充電できるハイブリッド車「トヨタ・プリウスPHV」と、エンジンで発電した電力を使って走る「日産ノートe-POWER」。今が旬のエコカー2台をさまざまな道で乗り比べ、運転感覚や使い勝手の違いを詳しくリポートする。
“モーター付き”のライバル対決
ガチンコ対決第2弾である。前回は「ホンダ・フリード」と「トヨタ・シエンタ」を乗り比べた。どちらもコンパクトミニバンの人気車種で、実際に比較して購入するユーザーも多いだろう。売れ筋を並べてファミリーカーとしての資質をテストするという実用的な記事だった。
今回取り上げるトヨタ・プリウスPHVと日産ノートe-POWERも、ライバルではある。ただ、この2台のどちらを買おうかと迷っている人は、多分いないはずだ。車両本体価格を見ても、プリウスPHVの366万6600円に対しノートe-POWERは224万4240円。大きさも違っていて、まったく違うセグメントに属している。
バイヤーズガイド的な記事にはならないが、比べる意味はある。電動化が進む自動車の中で、この2台は最先端に位置しているからだ。日本ではハイブリッド車(HV)が普及し、当たり前の存在になった。特別な環境車というイメージは薄れている。将来の主流が電気自動車(EV)なのか燃料電池車(FCV)なのか、あるいはほかの道があるのかはわからないが、取りあえずは過渡期をどう乗り切るかが課題となっている。
本命と目されているのがプラグインハイブリッド車(PHV)だ。環境規制の厳しいアメリカのカリフォルニア州では、2018年からHVはエコカーとみなされなくなる。世界的にも同じような流れになっていて、ヨーロッパの各メーカーは続々とPHVを投入している。プリウスは先代モデルにもPHVをラインナップしていたが、販売成績は芳しくなかった。反省を踏まえて作り込んだ自信作が2代目である。...