ほとばしる情熱
ボルボの電気自動車第1弾として日本上陸した「C40リチャージ」。初号機ゆえに記録に残るのはもちろんだが、そのドライブフィールは乗った人の記憶にもまた強く残ることだろう。独特なのはクーペ風のスタイリングだけではなかった。
小所帯ゆえの身軽さ
すでにマイルドハイブリッド車(MHEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)による“全車電動化”を2020年に達成したボルボは、2030年までにすべてをピュアな電気自動車(BEV)にする予定である。2030年の全車BEV化とは、欧州各社が掲げる未来像のなかでも、トップクラスに急進的だ。
C40リチャージは、そんなボルボのBEV第1号として日本上陸したクルマである。2021年11月に、まずは「頭金なしの月額コミコミ11万円」という100台限定のサブスクプランで導入された。欧州BEVは今や日本でもめずらしいものではなく、やけに威勢のいいボルボのBEV計画からすると、正直「やっと1台目?」と思わなくもない。
ただ、自動車メーカーとしては“小所帯”のボルボは、いったん動きだすとスピードが速い。冒頭の全車電動化にしても、ボルボがそれを正式表明したのは2017年夏。当時の日本市場に電動ボルボは「XC90」のPHEVしかなかったから、「まさか」としか思えなかったが、結局は有言実行となった。
今回のBEVにしても、この2022年に入ってからは目まぐるしい展開を見せている。まず1月にC40リチャージがオンラインで正式販売開始。続く3月には、それまで「ツイン」と呼ばれる2モーター4WDのみだったラインナップに、電池容量を減らし(78kWh→69kWh)て、駆動方式も1モーターFWD化したエントリーモデル「プラス シングルモーター」を追加した。と同時に、既存の4WDのグレード名も「アルティメット ツインモーター」にあらためられた。そして4月には前年にサブスクで販売されたC40リチャージの第1陣が納車開始。筆者も一般ユーザー車とおぼしきC40リチャージを何度か見かけている。
さらに、5月にはボルボBEV第2号(本国では第1号だった)となる「XC40リチャージ」も発表された。同車にもC40リチャージと同じくFWDと4WDがあり、本体価格はC40より20万円安い設定となっている。...