• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)

フェラーリGTC4ルッソ(4WD/7AT)【試乗記】


しみじみと沁みる12気筒

ユニークなシューティングブレークボディーをまとう「フェラーリGTC4ルッソ」に試乗。6.3リッターV12エンジンが発する咆哮(ほうこう)に浴すれば、この異形のフェラーリが、正統派の系譜にあることがすぐに理解できるだろう。

フェラーリにとっての「クロスオーバー」

異形のフェラーリである。「FF」の後継モデルで、それを進化させた4シーター4WDのGTモデルだが、全長4.9m×全幅2m、ホイールベース2990mmもの巨大なシューティングブレークのようなプロファイルは、ユニークというか奇抜というか、近頃子供たちに人気の深海に棲(す)む“ブサカワ”なサメを思い起こさせる。あのフェラーリがこの種のモデルを出す必要があるのかと不思議に思う人も多いはずだが、昔から世界中の富裕層を相手にしてきたことを忘れてはいけない。すなわち経済力も考え方も“普通”ではない人たちである。近場のお出かけやたまのサーキット走行には「488」があるけれど、遠出する場合も「レンジローバー」や「カイエン」ではなくフェラーリで、たとえばグシュタードやサンモリッツなどの山岳リゾートへ行きたいという顧客のためのグランドツアラーなのである。ポルシェはもちろんランボルギーニもSUVマーケットに参入しようとしている中、かたくなにSUVに手を染めることを潔しとしないフェラーリが、それでも多少の実用性を求める顧客に向けての提案ということだろう。

実用性では無論現代の標準的SUVとは比較にならないが、世間一般の感覚からすればフェラーリが実用性を口にするなんて、まるでサラブレッドに重い橇(そり)を引かせるようなものかもしれない。だが工業製品の一般化とはそういうものである。そもそもを言えば、かつてのフェラーリの市販モデルはすべて、それなりの快適性と実用性を考えた贅沢(ぜいたく)で高性能なグランドツアラーだった。そのままルマンに出場できるようなスポーツモデルのほうが例外だったのである。ついでに言えば、フェラーリのエンジンは12気筒と決まっていた。クルマ好きには釈迦(しゃか)に説法ながら、「125」や「250」「275」といった過去の車名の数字はシリンダー当たりの排気量を示しているが、それで済むのはエンジンがすべて12気筒だったからである。その点を除けば、GTC4ルッソ(これも伝統的な名前だが)は正統派フェラーリの最新作と言える。...

提供元:webCG

オリコントピックス

求人特集

求人検索

  • オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう