望外のファンカー
ガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッドと、3つのパワートレインをラインナップする新型「プジョー308」。エントリーグレードに位置づけられる1.2リッター直3ガソリンエンジン搭載モデルを郊外に連れ出し、その進化を確かめた。
がんばった価格設定
「フォルクスワーゲン・ゴルフ」級のコンパクトプジョー、308が新しくなった。308としては3代目だ。「306」「307」「308」と、プジョーはかつてモデルチェンジのたびにひと桁目の数字を増やしていたが、「309」は使えない。なつかしい「205」のノッチバックセダンですから。
9年ぶりの刷新は、ひと足先に出た「208」のモデルチェンジ手法に準じている。電動パワートレインも共用できる新型プラットフォーム(EMP2 V3)を採用し、エンジンモデルとの敷居をなくして電動モデルも選べる「パワー・オブ・チョイス」を掲げた。
ただし、電動308は今のところ1.6リッター直4のPHEV(プラグインハイブリッド車)のみでフルEVはない。そのかわり208にはない1.5リッター直4ディーゼルが揃う。
新型308はステランティス発足後初の新装プジョーになるが、内外装に付くエンブレムも生まれ変わった。デフォルメされたライオンの全身像から、ちょっとアニメっぽいライオンの横顔になった。フロントグリルのエンブレムは運転支援システム用のレーダーを透過させるために、素材はインジウムというレアメタルの積層材でできている。
今回、試乗したのは5ドアハッチバックの「アリュール」(305万3000円)。先代にもあった1.2リッター3気筒のエントリーモデルである。エンブレムひとつとっても、クルマを安くつくるのがむずかしくなっている時代、先代アリュールから8万6000円の値上げで済んでいるのは立派なものだろう。...