変わるもんだ!
スバルのスポーツセダン「WRX S4」がフルモデルチェンジ。新世代のシャシーに排気量アップしたエンジンを搭載する新型は、どんなクルマへと進化したのか? 異なる2グレードに試乗し、その走りを確かめた。
見た目からキテる
スバルのスポーツセダン「WRX」シリーズが、ついに新世代に突入した。そしてまずは、その先鋒(せんぽう)となるS4のプロトタイプに袖ケ浦フォレストレースウェイで試乗することができた。
さて何から話していこう? そう思うほど、この新型WRX S4で語るべきトピックは多い。まずその成り立ちから説明すると、WRX S4のグレード構成は、大きく分けてスタンダード仕様の「GT-H」と走りの機能を際立たせた「STI Sport R」の2本立てで、さらに運転支援システム「アイサイトX」ほか装備を充実させた「GT-H EX」「STI Sport R EX」を加えた全4グレードとなっている。
先代からの最も大きな変更点は、そのエンジンが2.4リッターの水平対向4気筒直噴ターボ「FA24」型となったこと。またその出力を伝達するCVTが、「Subaru Performance Transmission」と銘打たれた進化版となった。4WDシステムは先代同様、45:55の前後トルク配分を基準とする回頭性重視のAWDシステム「VTD(バリアブル・トルク・ディストリビューション)」が搭載されている。
走りだす前にデザインにも触れておこう。ひと目でわかる通り新型S4のボディーには、ホイールアーチのプラスチックトリムという大きなアクセントが加えられた。これは2017年の東京モーターショーで発表された「VISIV PERFORMANCE CONCEPT」で示唆されていた意匠だが、コンセプトカーがシルバーのボディーにグロッシーなホイールアーチで近未来感を演出していたのに対し、実車はオレンジのイメージカラーのせいもあるが、もっとタフ&カジュアルなテイストとなっていた。
ホイールアーチには空力を意識したエアアウトレットが備わり、サイドステップ部は、メーカー純正のエアロパーツとして考えると絞り込みがかなり大胆だ。同じくリアバンパーも半分以上を思い切りよくブラックアウトして、後ろ姿を引き締めている。
もはやヨーロピアンテイストを通り越してJDM(ジャパン・ドメスティック:北米ではやった日本車のチューニング様式)の域まで到達した感もあるアピアランスだが、そのブラックモールには空気の剥離(はくり)を抑えるヘキサゴンテクスチャーが型押しされていたり、車体底面には大型のフロアアンダーカバーが装着されていたりと、技術的なエボリューションも見て取れる。...