たとえ小さなことでも気になってしかたがない、いつまでも引きずってしまう、他の人から見れば取るに足らないささいなことに反応して心が傷ついてしまうから、毎日が生きづらくて苦しい……。
そんな傷つきやすい人には、敏感で繊細な気質で知られるHSPの人に限らず、内向的な性格の人、心に大きな傷を負った経験のある人、毒親のもとで育った人、アダルトチルドレンなど、いろいろなケースがあります。また、一見、社交的かつ積極的な性格なのに、実は人知れず傷つきやすさを抱えている人も意外に多く存在しています。
みさきじゅりさんは、ご自身もそんな傷つきやすさに長く悩んできたHSS型HSPで、HSP研究の第一人者、E・アーロン博士の専門家認定プログラムを修了したキャリアコンサルタントです。
ここでは、ご自身の体験や、傷つきやすさに悩んで相談に訪れた方々に日々アドバイスしていることなどをもとに書かれた著書『とても傷つきやすい人が無神経な人に悩まされずに生きる方法』から一部抜粋・再構成して紹介します。
傷ついた心をケアしよう
傷つきやすい人は、普通に暮らしているだけで人の何倍も傷ついてしまうリスクがあります。
無神経な人がいてもいなくても、やわらかくて繊細な心に傷を負う機会が多いのです。その分、こまめに心のケアをしていきましょう。
そこで、日々できる心のケアを3つご紹介します。ふだんの生活に取り入れてみてくださいね。
・ひとりになる
トイレの個室でホッとする方は多いと思います。
ひとりになるとホッとするのは、物理的距離がとれている証拠。あなたの心の陣地に戻る大切な一歩です。
ひとりになることは、傷つきやすい人にはたいへん重要なことです。
・やわらかいものに包まれる
やわらかいものを持ち歩くとよいでしょう。
ホッとする手触りのハンカチや文具をそろえましょう。
自宅では、ホッとできる感触の寝具や部屋着ですごし、肌触りのよいものに囲まれていましょう。
・体に意識を向ける
たとえば、自分で自分を抱きしめてみてください。恥ずかしくてできない、という方は、手のひらをもう片方の手の甲や太ももに置くだけでもかまいません。
グッズを使う方法もあります。ビーチタオル、厚手の毛布など重みのある布で体を覆います。重みを感じる毛(weighted blanket)やシルクの毛布もよいでしょう。
それらで体を覆ったとき、包まれるような感覚を味わいましょう。
心のケアをして安心してくると、こらえていた感情がこみあげてくる場合もあります。
楽しかったこと、嬉しかったことは、じっくりかみしめましょう。
怒りや悲しみ、さみしさがこみあげてきたら、怒ったり、泣いたりしてよいのです。
話を聞いてくれる人や、話を聞いてもらえる場があれば、話してみてよいのです。
喜怒哀楽をそのまま表現することも心のケアです。