なんとなく読めるものの、読み方が微妙に違う……そんな漢字は日本に多々あります。
「風炉」という漢字も、そのうちのひとつ。
一見「ふうろ」と読んでしまいそうですが、実は正解は少し異なるのです。
それでは、「風炉」の正しい読み方をチェックしていきましょう。
(1)「風炉」の読み方
「風炉」という字、皆さんは正しく読めますか?
実は、「ふうろ」と読んでも正解なのですが、茶道で使用する道具の場合は読み方が少し異なります。
とはいえ、ひねった読み方ではありませんので、すぐわかる方も多いはず。
正解は「ふろ」と読みます。
「風呂」ではなく、「風炉」と書くのがポイントです。
では、「風炉」の意味についてもご紹介いたします。
(『広辞苑』より)
(2)「風炉」の意味
「風炉」とは、茶道の席上において用いる炉を指します。
茶の湯をわかすため炭を入れ、火を入れて使用するものです。
形はまるく、前方に火口、後方に風通しがあります。
土製・木製・鉄製・銅製・銀製とさまざまですが、いずれも総括して「風炉」と称するもの。
土焼きなら「土風炉(どぶろ)」、青銅や鉄製なら「金風炉(かなふろ)」など、素材に応じて呼び名を多少変えることもあるようです。
(『広辞苑』より)
(3)「風炉」の使用時期
「風炉」の使用時期は決まっており、現在は5月から10月までの期間に用います。
夏から初秋までの暑い時期に使われている理由は、暑い時期に炉をお客様から遠ざけることができるため。
「風炉」は持ち運びができる湯沸かし器のため、熱い炭の火をお客様に近づけずに少しでも涼しく過ごしていただこうという心配りを示せます。
日本人らしい、きめ細やかな心配りが表れた器具だと言えるでしょう。
(『広辞苑』より)
「風炉」の読み方や意味、豆知識をご紹介いたしました。
茶道に使われる器具だとは知っていても、「風炉」に込められた意味を初めて知ったという方は多いのでは?
漢字の読み方とともに、些細なところに潜む日本文化の美しさも学んでいけたら素敵ですね。
(恋愛jp編集部)