軽さと豊かさの両立
1リッター直3ターボエンジンを搭載する、新型「スズキ・スイフト」の最上級モデル「RSt」に試乗した。新しいプラットフォーム「ハーテクト」を得てかろやかさに磨きがかかった新型は、同時に従来のスズキとはちょっと違う“豊かさ”をも手にしていた。
ユーロなスイフト
スイフトの最高性能モデルが、RStである。新型にはほかにも“RS”を冠したグレードがあるが、タダの「RS」や「ハイブリッドRS」のエンジンは、1.2リッター4気筒。RStだけは1リッター3気筒ターボを積む。1.5リッター並みの出力/トルクを実現したという「バレーノ」初出のダウンサイジングターボユニットである。170万4240円の価格は、2WDスイフトでいちばん高い。
新型の売りでもあるRSシリーズに共通して言えるのは、シャシーが「欧州チューニング」であること。2016年1月から試験車を持ち込み、欧州各国でテストを重ねたという。スイフトは、2004年登場の先々代モデルからハンガリーでの現地生産を始め、欧州市場に深く関わってきた。代を重ねた新型は、最初から“ユーロなスイフト”を前面に押し出している。
新しい5ドアボディーも、欧州コンパクトのデザインテイストてんこ盛りという感じだ。どうやったって2ドアクーペには見えないフォルムなのに、リアドアのレバーは縦置きにして高い位置に隠してある。これは正直、使いにくいだけだった。
RSシリーズは、ボディーカラーにかかわらず、フロントグリルに赤い水平ラインが入る。でも、これがせっかくの六角形グリルを二分してしまい、ファニーなおサカナ顔に見える。プレーンなブラックグリルのほうがすっきりカッコイイと思う。...