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アウディRS 5クーペ(4WD/8AT)【試乗記】


パイオニアの血脈

「アウディRS 5クーペ」は、世界初の市販フルタイム4WD車「アウディ・クワトロ」の直系ともいうべきモデル。最高出力450PSのパワーユニットと40年にわたって磨きをかけられた4WDシャシーが織りなす走りを、ワインディングロードで味わった。

デジタル化を推進

「RS」は、アウディスポーツ(旧クワトロ社)が手がけたハイパフォーマンスモデルに与えられる特別な名称である。今回ステアリングを握ったRS 5クーペは、数あるRSのラインナップにあって、アウディ伝統のフロント縦置きエンジンと4WDシステム「クワトロ」の組み合わせを2ドアクーペボディーで味わえる唯一の存在だ。

2020年10月に日本への導入が発表された最新モデルは、内外装を中心にブラッシュアップ。日本での発売時期は前後するが、ベースとなる「A4」や「A5」のマイナーチェンジに合わせてRS系も変更された、と紹介するのが適切だろう。

エクステリアでは、ボンネット先端に往年の「スポーツクワトロ」をモチーフにしたというスリットが新たに加わり、前後ランプの内部デザインも変更されている。ただしランプユニットの大きさやフォルム自体に変更はないので、エクステリアを一見しての新旧モデル判別はちょっとした間違い探しのようでもあり、クルマにさほど詳しくない人にとっては難しい作業かもしれない。

新しさを感じるのは、そうした外装よりもむしろ内装のほうだ。インストゥルメントパネルは基本デザインこそ踏襲しているが、デジタル化の推進が印象的である。ダッシュボートの中央上部に置かれたディスプレイは従来型と同じ10.1インチサイズながら、手前に移動。これは、同時にアウディが「MMI」と呼ぶインフォテインメントの操作が、従来のロータリースイッチ式からタッチスクリーン式に完全移行したこととも無関係ではない。

いっぽうエアコンのコントロールパネルは、C8系と呼ばれる最新世代の「A6」がタッチパネル式に変更されたの対して、こちらはこれまで通りスイッチが並んでいる。スイッチ式のほうが直感的に使用できるのはもちろんのこと、慣れればブラインドタッチでの操作も行えて便利。停車中は気づかないが、走行中にパネルのある部分をピンポイントでタッチするのは、頭で考えるほど簡単ではない。デジタル化で進歩しているのに使いにくいという、好ましくない代表例そのものである。...

提供元:webCG

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