クラシカルなだけじゃない
“木とアルミのスポーツカー”ことモーガンから、ニューモデル「プラスフォー」が登場。新世代シャシーにモダンな2リッターターボを搭載したこのクルマは、モーガン伝統のドライブフィールと硬派なスポーツカーの魅力を併せ持つ、希有(けう)な一台に仕上がっていた。
新世代モーガンで唯一のMT仕様
2019年に、80年以上ぶりのフルモデルチェンジを経て登場した新世代のモーガンといえば、先行発売となった3リッター6気筒ターボの「プラスシックス」に、日本上陸直後の2020年6月に試乗させていただいた。そしてその約1年遅れで上陸したのが、このプラスフォーである。その名のとおり、より手頃な2リッター4気筒ターボを搭載する新型モーガンだ。
6気筒と組み合わせられるのは今のところ8段ATだけだが、この4気筒には8段ATのほかに6段MTもある。というわけで、今回の試乗車は、筋金入りの好事家の皆さんがより興味を持つであろう後者だった。
2種類ある新型モーガンのエンジンはともにBMW製で、変速機も含めたパワートレインそのものは、同社の「Z4」(と兄弟車の「トヨタ・スープラ」)の血統と考えると理解しやすい。Z4/スープラの4気筒には2種類のチューンがあるが、モーガンに選ばれたのは高出力型。その258PS/400N・m+8段ATというスペックは、Z4でいう「sDrive30i」(日本未導入)、もしくはスープラだと「SZ-R」と基本的に同チューンと考えていい。
もっとも、Z4/スープラでMTの用意があるのはZ4の4気筒車のみ。しかも低出力型の「sDrive20i」限定(20iのMTも日本未導入)で、高出力型エンジンとMTのコンビは現時点ではモーガンだけである。ただし、変速機の許容トルクの関係か、このMT車のエンジンは、AT車より最大トルクを絞った専用チューンになっている。
パワートレイン以外のハードウエアは、基本的にプラスシックスと同じと考えていいが、プラスシックスが前後異幅の19インチタイヤ(本国の標準仕様は18インチ)を履くのに対して、プラスフォーのそれは前後同サイズの15インチとなる。そして、試乗車が履いていたクラシカルなセンターロックのワイヤースポークホイールも、プラスフォー専用品という。...