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ホンダS660モデューロX バージョンZ(MR/6MT)【試乗記】


小さな貴石

個性的な軽スポーツカーとして、多くのクルマ好きに愛されてきた「ホンダS660」。そのラストを飾る特別仕立ての一台は、軽という枠を感じさせない、大人っぽい走りを味わわせてくれた。

よく生まれてきてくれた

ホンダS660が2022年3月で生産を終える。おさらいすると、本田技術研究所設立50周年記念の新商品提案企画コンテストで優勝したアイデアを具体化したのがS660である。800件のなかからグランプリに輝いた21歳のモデラーがそのままLPL(ラージプロジェクトリーダー)に抜擢され、5年後の2015年4月に発売された。

以来6年、これまでに3万3000台が売れたという。「N-BOX」なら2カ月でクリアする台数だが、「ビート」も5年半の生涯で3万3686台というから、ホンダ製ミドシップ軽オープンスポーツカーのパイはこれくらいなのかもしれない。世界で年間500万台を売るメーカーがよくつくってくれたものだとあらためて拍手を送りたい。

今回の試乗車は「モデューロX バージョンZ」。「モデューロX」は、ホンダの純正アクセサリーメーカー、ホンダアクセスが開発するアフターパーツを組み込んだコンプリートモデルで、2018年5月に出た。こんどのバージョンZはMTモデルのみに設定された最後の特別仕様車である。

パワートレイン以外はすべてイジったようなモデューロXは300万円を超すが、バージョンZは315万0400円。大きな違いはブラック塗装のアルミホイールやエンブレム、ツートーンのドア内張りくらいで、その差は小さい。しかし生産終了まであと1年を告知した3月の発売後、すぐに完売したという。それどころか、バージョンZ効果(?)が他グレードにも波及して、ノーマルを含むすべてのS660に生産予定を上回る受注が舞い込み、すでにオーダーストップしている。と、ホンダのオフィシャルサイトには注意書きがある。...

提供元:webCG

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