宮崎県最北端、海と山に囲まれた小さな港町が北浦町です。この小さな港町が、伊勢えびのシーズンである9月～3月にはとても活気づきます。その北浦町にひっそりと佇む、全6室のモダンな隠れ宿が「海鮮の宿さざれ石高島」。
6室の部屋はすべて趣が違い、うち2部屋は海の見える内風呂付きの部屋です。目利きの主人が直接地元漁師から仕入れた食材と、伊勢えびづくしの料理をご紹介します。
宮崎県最北端の北浦町にある全6室の隠れ宿とは?
大分県との県境、宮崎県最北端の小さな港町「北浦町」にある「海鮮の宿さざれ石高島」は全6室の隠れ宿です。
元々は北浦町中心部で旅館を営んでいましたが、15年前に町を見下ろせる高台に現在の旅館をオープン。地元で採れたばかりの海の幸をふんだんに使った料理自慢の旅館が、ホテルのようなモダンで落ち着いたつくりで、一日6組だけ限定で受け入れる施設に生まれ変わりました。
全6部屋はすべて趣の違ったモダンな旅館風のつくりですが、施設内にはホテルのテラスのような作りも見ることができ、いいとこどりのハイブリッド旅館です。
海の見える内風呂付きの部屋は本館に2部屋のみ
内風呂付の客室は本館に2部屋あり、約50平米の広々とした和洋室の部屋です。10畳の和室と8畳の洋室があり、ダブルサイズのベッドが2つ用意されています。窓のすぐ向こうには北浦町の海が!
ご年配の方や人数の多い家族に大人気です。
「よもぎ」の部屋は2015年に、「はぎ」の部屋は2017年にそれぞれリニューアル改装されており、プライベートが完全に確保された状態で半露天風呂が楽しめますよ。
高台の離れ4部屋は眺望も抜群!
高台の別館には、全部で4室あり、全ての部屋から北浦町の美しい海と景観を眺めることができます。
写真の部屋は、竹を基調とした「つわぶき」で一番眺望の良い部屋です。他の3部屋は、天然の木を使い温かみのあるのが「海椿」。珪藻土(けいそうど)の白が明るく一番広い「珊瑚」。隠れ家的で落ち着いた雰囲気の「かもめ」があります。
4部屋すべてにバルコニーが付いているので、朝少し早く起きて高台からの港町の風景を楽しんでみて下さい。
高台の別館4部屋では内風呂がない代わりに2つの貸し切り風呂「風の湯」「月の湯」が利用できます。
泉質は「準天然ラジウム温泉」です。ラジウムにより軟水化され、水あたりが柔らかく肌に潤いを与えてくれます。また、ミネラル分が皮膚を刺激して、発汗作用を促し、血液中のコレステロール、乳酸、毒素といわれる老廃物を汗とともに排出してくれる効果もあります。また、無色・無臭なので好みに関係なく、誰でも気持ちよく利用できるのも嬉しいですね。
料理人の主人自らが調理する伊勢えびづくし料理に舌鼓
地元で生まれ育った宿の主人は料理人でもあります。その培った人脈を活かし、底引き網の漁師から直接交渉し魚介類を仕入れています。他では真似のできない海鮮料理がボリューム満点で提供されます。
前菜として用意されているのは、一つ目が日向灘名物のメヒカリの南蛮漬けです。エソの一種であるメヒカリは深海魚なのであまり市場では出回りません。姿のまま素揚げされ、南蛮漬けで味付けされています。二つ目は4～5種類の刺身の盛り合わせです。その日獲れた新鮮な魚のお刺身なので何が出てくるかはお楽しみです。
そして、伊勢えび料理の第一弾が「伊勢えびのお造り」です。一匹丸ごとが姿造りで現れます。プリプリで甘味のある薄ピンク色の生の身は、ポン酢か九州独特の甘みのある刺身醤油で味わいましょう。
お刺身を食べている内に運ばれてくるのが、海老と旬野菜の天麩羅と旬魚の煮物です。お刺身が途中でも、アツアツの内に頂きましょう。
第二弾の伊勢えび料理は、焼き物と揚げ物です。一匹の伊勢えびを真っ二つに割り、半分をシンプルな塩焼きにしてくれています。シンプルなので、塩味が引き立ててくれる甘さを存分に味わえますよ。もう半分は巨大な伊勢えびの天ぷらです。カリカリに揚げられているので、お好きな方は腕やしっぽまで食べてみて下さい。伊勢えび本来の味を味わえます。
宮崎県産豚肉の陶板焼きや茶わん蒸しなど、本日の蒸し物を頂いた後の最後のシメには、お造りの際に余っていた伊勢えびのお頭(かしら)を調理した味噌汁と土釜で炊いたご飯が出てきます。グツグツと20分以上煮て、しっかりと味とうまみが染み出た味噌汁は最高に濃厚な伊勢えびの味を味わえます。お頭にもしっかりと身が詰まっているので、最後まで楽しんで下さい。
周辺でも海鮮モノのお土産や昼食などが充実!
北浦町は海鮮モノで売っている町だけあって、宿周辺には他にも海鮮モノを味わえる・持ち帰ることができる施設が充実しています。
宿から388号線を延岡市へ5分間の所には「道の駅北浦」があります。レストラン海鮮館も併設され、すぐ目の前にはとってもキレイな下阿蘇ビーチもあるので、是非立ち寄ってみて下さい。
＜道の駅北浦の基本情報＞
住所:宮崎県延岡市北浦町古江3337-1
電話番号:0982-45-3811
営業時間:9:00～18:00
アクセス:東九州自動車道「北浦IC」南西に6キロ
宿から北浦町の漁港方面へ約2分の所にあるのが「きたうらら市場」です。気軽にランチが食べれる場所で、海鮮丼や宮崎名物のチキン南蛮などが食べられます。また、お財布に少し余裕がある方は、海鮮バイキングを1,800円でどうぞ!旬なお魚の刺身やお寿司が70分間食べ放題可能です。ソフトドリンクの飲み放題も込みなのも嬉しいですね。
きたうららの駐車場に併設されているのがカキ小屋「牡蠣家」です。牡蠣や海鮮モノを炭火焼きで楽しめる別館です。北浦町の養殖業者直営なので、格安で新鮮な海鮮炭火焼き料理をどうぞ!
＜きたうらら海市場の基本情報＞
住所:宮崎県延岡市北浦町古江2501-60
電話番号:0982-24-5580
営業時間:9:00～18:30 火曜定休
アクセス:東九州自動車道「北浦IC」南に約2分
伊勢えびづくしの「海鮮の宿さざれ石高島」で大満足!
毎年9～12月には、大分県南部の佐伯市と北浦町が県を越えて「東九州伊勢海老街道」というキャンペーンで伊勢海老の旬を盛り上げるイベントを開催しています。写真コンテストやスタンプラリーで豪華な商品もゲットできますよ。また、伊勢海老は3月位まで味わえるので、新鮮なお刺身や伊勢海老づくしの料理が味わえる「海鮮の宿さざれ石高島」で、九州内でもとびっきり美味しい海の幸を堪能してみて下さい。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
海鮮の宿 さざれ石 高島(外部リンク)
https://www.sazareishi.com/
道の駅北浦(外部リンク)
http://michinoeki-kitaura.com/cms/
きたうらら海市場(外部リンク)
http://kitaurara.jp/
【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
藤谷 ぽきお
