みごとのひとこと
モデルライフ半ばの“テコ入れ”が実施された、最新の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に試乗。新たに開発された1.5リッターターボエンジンや先進のインフォテインメントシステムは、その走りをどう変えたのか? スペイン・マヨルカ島からの第一報。
代えがたい美点がある
押しも押されもせぬブランド力に支えられ、今でも「日本で最も有名な輸入車」と言っても過言ではなかろう、フォルクスワーゲン・ゴルフ。「ゴルフばかりがなぜ人気者に……」と、ライバル車を手がける他社のエンジニアはガックリきてしまうかもしれないが、支持されるには、やはりそれ相応の理由があるのだ。
1974年に初代が登場して以来、ボディーサイズは拡大の一途をたどってきたものの、なお5m台前半に収まる最小回転半径を含め、今でも“身の丈に合っている”感は強い。そして、大人4人がそれぞれ相当量の荷物を持ち込んでも、それらを苦もなく飲み込んだうえに長時間リラックスして過ごせるスペースを提供してくれる、実用的なパッケージング。新しさや存在感をアピールするための奇抜さなどとは無縁の、シンプルでありながら飽きのこないスタイリング……。
このように、思いをめぐらせただけでも多くの理由が浮かぶ。さらに、孤高の存在であり続ける最大のポイントは、カタログ上では表すことのできない、ゴルフならではの走りのテイストにあると思う。
クラスを超えたフラット感を実現する完璧なまでのボディーコントロール性や、「正確無比」と表現しても過ぎることのない、ドライバーの意思に忠実なハンドリングの感覚。そして、えも言われぬ安心感に直結するボディーの高い剛性感などは、いずれも歴代ゴルフが受け継いできた財産といえるもの。「だからもう、他のクルマに乗り換える気がしない」というユーザーのコメントを耳にすると、いちいち納得させられる。
そんな、“ゴルフ7”と呼ばれるゴルフの現行型に、モデルライフ半ばの大規模なリファインが施されたと聞いて、国際試乗会が開催される、地中海のマヨルカ島に飛んだ。...