開放感は天井知らず
レンジローバーの走破性能の高さは誰もが知るところ。今回の舞台はスノーロード、「レンジローバー イヴォーク コンバーチブル」に雪上で試乗した。併せて、「レンジローバー オートバイオグラフィー」と「ジャガーFペース」にも試乗した。
こんな車はほかにない
誰も踏んでいない雪野原を見ると、つい引き寄せられてしまうのはこの年になっても変わらない。前々世ぐらいはキタキツネだったのかもしれない。それは車に乗っていても同じ。夜の間にうっすらとさらに積もった新雪を、ゆっくりと踏んで別荘地の林の中を進む。カリッと引き締まった朝の空気を浴びて、固く締まった雪道の上を走るのはまことにウキウキする。もちろん、しっかり足ごしらえをした車があっての話ではあるが、これはそのうえオープンカーである。これはもう、バックカントリースキーと同じぐらいの爽快感である。
トヨタのスローガンじゃないけれど、思わずワオ! と声が出るのはこういう車のことだ。これまでほとんど誰もやらなかった意表を突くフルオープンの4座4WDオープンカー、それが昨年レンジローバー イヴォークに追加されたコンバーチブルだ。ユニークな価値を備えているということでは、これぞ本当のプレミアムSUVである。
イヴォーク コンバーチブルは「HSEダイナミック」グレードのみ、価格は765万円と最上級グレードの「オートバイオグラフィー」(832万円)に次ぐモデルだ。パワートレインは他モデルと同じ240ps(177kW)/5500rpmと34.7kgm(340Nm)/1750rpmを生み出す4気筒2リッター直噴ターボエンジンと9段ATを搭載、大きく異なるのは車重とモード燃費である。例えば「クーペHSEダイナミック」の車重は1760kgだが、それに対してコンバーチブルは2020kgと200kg以上重くなる。それに伴ってJC08モード燃費も10.7km/リッターから9.6km/リッターへ下がっているのは仕方のないところだろう。加えてラゲッジスペースは251リッターへ当然ながら小さくなっているが(クーペは550リッター)、ソフトトップの開閉状態に影響されない構造で、オプションではトランクスルーになるスキーハッチも用意されており、思ったよりも使えるはずだ。
オープンなら他にも多数あるけれど、スキーに出掛ける道具をのみ込む4WDとなると見当たらない。屋外に駐車してソフトトップの上に大雪が積もるのはちょっと心配だが。イヴォーク コンバーチブルは今最も注目されるスキーエクスプレスだろう。...