何もかもが規格外
巨大な“キドニーグリル”と圧倒的なボディーサイズが特徴の「BMW X7」。ハイパフォーマンスとラグジュアリーな世界観を両立させたという最上級SUVの実力を確かめるために、トップモデル「M50i」をロングドライブに連れ出した。
X7のハイパフォーマンス版
今や「あらゆるブランドから」と紹介しても決して過言ではないほど、あまたのニューモデルの登場によって、すっかり普遍的な存在となったSUV。BMWのラインナップの中にあって、そうしたSUVカテゴリーのフラッグシップとして差し当たりの頂点に立つモデルが、2018年末に開催されたロサンゼルスモーターショーで初披露されたX7だ。
ちなみに、ここで「差し当たり」とただし書きを付けたのは、X7と同様にフラッグシップたるポジションとして、間もなく「X8」と呼ばれるであろうモデルの登場が確実視されているからである。
BMWの場合、前述のいわゆるSUVカテゴリーを、さらに“SAV”(Sport Activity Vehicle )と“SAC”(Sports Activity Coupe)とに細分化しているのはご存じの通り。車格としては同列に位置づけられるX7とX8を、前者がSAV、後者がSACに属するモデルとして売り分けていきたいというのが、BMWのもくろみである。
ブランドの本拠地であるドイツを含めた欧州と、他のXモデル同様に生産工場のあるアメリカでまず発売されたX7が、日本に導入されたのは2019年6月。日本でのラインナップは、265PSの最高出力と620N・mの最大トルクを発生する3リッター直6ディーゼルターボエンジン+8段ステップATの「xDrive35d」が“標準”で、530PS(!)と750N・mを発生する4.4リッターV8ガソリンツインターボエンジン+8段ステップATのM50iが“ハイパフォーマンス版”という扱いだ。...