ベストセラーに肉薄
マイナーチェンジを機にハイブリッドモデルの国内販売がスタートした、トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」。既存の小型ハイブリッド車「アクア」とは、どんな違いがあるのだろうか。かつてアクアを所有した清水草一が、その走りや乗り心地をチェックした。
もはやマストアイテム
webCG編集部より、元アクアオーナーの私の元に、「ヴィッツ ハイブリッドに試乗せよ」との指令がきました! 当然アクアとの比較が念頭にあるものと思われます!
一昨年まで、国内販売台数3年連続ナンバーワンを誇ったアクア。一方のヴィッツは、ハイブリッドが設定されなかったため凋落(ちょうらく)し、7〜10位あたりをうろうろしております。
ボディーサイズを見ると、マイチェン後のヴィッツはアクアに対して全高が55mm高く、全長が50mm短いだけ。なんとなく「アクアの方が格上」というイメージがありますが、実際にはそうでもないのですね。そんな似たようなサイズのクルマにそろってハイブリッドを載せて、トヨタにとってメリットはあるのか? という疑問も頭をもたげますが、トヨタにすれば「もはやハイブリッドはマストアイテム」ということでしょう。このクラスではすでに販売の約4割がハイブリッド車なのですから! ハイブリッドの方が値段が高い分、売り上げも増えますし。
現行の3代目ヴィッツが登場したのは約5年前。その時の印象は大変悪いものでした。ボディーも足まわりもステアリングもヘロヘロのヘナヘナ、エンジンはうるさいだけ。デザインにいたっては、傑作だった初代のフォルムに無意味なデコレーションを大量に盛ってつり目にしただけの印象で、全体として「ドツボ」でした。このクラス、すなわち「フィット」や「ノート」、「デミオ」、「スイフト」といったライバルと比べても、間違いなく最下位の仕上がりだったのです。...