ベンツ ビーエム 何するものぞ
アメリカが誇るプレミアムブランド、キャデラックに、3列シートの大型SUV「XT6」が登場。最新の高級モデルにふさわしいハイテク装備と、往年のアメリカ車を思わせるやさしい乗り味を併せ持つニューモデルは、欧州のライバルに勝るとも劣らない実力を備えていた。
2本の柱で構成される新時代のラインナップ
XT6は昨2019年初頭のデトロイトショーで世界初公開されて、米本国でも2020年モデルとして登場したばかりの新作SUVである。そういえば、2019年はキャデラックの当たり年でもあり、XT6のほかにも「CTS」にかわる「CT5」、同じく「ATS」の後継となる「CT4」と、セダンも矢継ぎ早に切り替わった。
そんなこんなで、キャデラックがかねて進めていたラインナップ刷新作業は、今回でひとつのカタチになったといってもいい。それは一部の車種しか導入されていない日本にいると分かりにくいのだが、米本国の2020年モデルを見ると一目瞭然である。
米本国におけるキャデラックの最新ラインナップはシンプルで、柱は4ドアセダンとSUVという2本のみ。それ以外のクーペやステーションワゴン、変わり種クロスオーバー的な商品も、今のところは用意されない。そして(一台の例外をのぞいて)セダンとSUVそれぞれに大中小の3車種があり、ともに小さいほうから車名に「4」「5」「6」という数字がふられる。
セダンはすべてエンジンを縦置きするFRレイアウト(とそれベースの4WD)で、新しいCT4とCT5の上に、日本でもおなじみの「CT6」が加わった顔ぶれとなる。もうひとつの柱であるSUVは、これとは対照的に(一台の例外をのぞいて)すべて横置きエンジンのFFレイアウトと、それベースの4WDで統一される。こっちの車名も小さいほうから「XT4」に「XT5」、そして今回のXT6という順番になる。
つまり、新しいキャデラックは(一台の例外をのぞいて)、セダンが縦置きFRレイアウトで3車種、SUVが横置きFFレイアウトで3車種……という整然としたラインナップとなった。ちなみに、先ほどから何度も書いている“一台の例外”とは、ご想像のとおり「エスカレード」である。キャデラックの新布陣は、セダンと乗用SUVが3台ずつならんだ2本の柱の頂点に、エスカレードが君臨するタワー構造(?)になっているのだ。...