ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2008年9月22日
LIVE REPORT
ポルノグラフィティ
デビュー10周年突入!節目を迎えた記念すべきイベントをレポート!!

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ポルノグラフィティ    
これから先も音楽という力で最高の“ギフト”を届けていきたい
 デビュー10周年突入という節目を迎えたポルノグラフィティの記念すべきイベント『横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜』が9月7日、激しい雷雨に見舞われながら、横浜スタジアムで行なわれた。

 「わしらがポルノグラフィティじゃ!」と、宣言をした途端、雷を伴い大粒の雨が降りだした。「いい雨じゃないですか、これも演出です(笑)」と余裕の構えの岡野昭仁と、「ギターが鳴るかぎりやります」と覚悟を決めた様子の新藤晴一ではあったが、彼らの決意を試すかのように、雨は威力を増していった。

 この日のライブは雷雨との闘いであった。デビューからの9年間をタイムマシンに乗って過去へ旅するかのように、「ベアーズ」「グラヴィティ」「愛が呼ぶほうへ」と、彼らの足跡を確かめていくが、ギターの弦を押さえる晴一の指を大量の雨が襲い、その雨に拳を突き上げて、昭仁は歌った。彼らのポップな楽曲にそっとしのびこむ、上質な孤独感や繊細な情緒は、もはや豪雨に洗い流されそうだ。けれど、楽器の音がところどころで途絶えても、彼らはライブを止めなかった。ビニール製のレインコートを着た観客たちも、帰ろうとしない。むしろ、負けてなるものかとステージに声援を送る。

 ライブ中盤、センターステージで歌われたアコースティックな「アゲハ蝶」。万全の音響も望めず、プレイヤーたちは豪雨に演奏を阻まれている。しかしバンドも観客も、ライブを続けたいという思いはひとつだった。「大丈夫?大丈夫そうやな!」昭仁は嬉しそうだ。「君ら、すごいな!」感嘆の声をあげる晴一。団結した証のように「ミュージック・アワー」が鳴り響いた。「まだまだアホになって、お祭り騒ぎを続けるぜー!」炎の玉がボウッと上がる。雨の糸を縫って、熱が届く。「わしらは今、最高のギフトをもらったと思ってます。それは君たちのことです。勇気づけられています。最高の“ギフト”を胸に、これから先も皆さんに音楽という力で最高のギフトを届けていきたい」。本編最後は、なんとも力強く、なんともやさしい「ギフト」だった。9年という月日を経たポルノグラフィティに訪れた、ゲリラ豪雨という最初の試練は、彼らに新たな恵みをもたらしたようだ。アンコールでは新曲「Love,too Death,too」、デビュー曲「アポロ」を披露。今ここにいる、雨に打たれた生身のポルノグラフィティが明日へ旅立つ瞬間だった。
(写真:荒川潤、入目伸介)
(文:森田恭子)
【インフォメーション】
10月29日、ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』を2枚同時リリース。

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