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w-inds.『アジア、世界へと広がる洗練されたアルバム!』

 2年3ヶ月ぶりのオリジナルアルバム『MOVE LIKE THIS』は、超ハイクオリティ&洗練されたダンスビートアルバム。彼らの視線の先は、アジア、そして世界へと広がりつつあります!

日本だけに留まらない音楽スタイルでやりたい

――体感型のアルバムですね。身体中で感じることができました。
橘慶太ありがとうございます。ダンスアルバムというところは譲れなかったし、流行りに乗っかるのではなく取り入れるというところをしっかりとやりたかったんです。僕らはアジアに進出したり、世界で音楽をやりたいっていう気持ちがあったので、日本だけに留まらない音楽スタイルでやりたい気持ちはありました。でも本当に、出来上がる前から最高のアルバムになるっていう自信がありましたね。楽曲のクオリティもそうですし、1つひとつの音も3人の声も、絶対にカッコいい!と感じながら作っていました。
緒方龍一レコーディングの過程すべてが楽しかったですね。1日1日と曲ができて少しずつ形になっていく様を感じながらレコーディングしていることが楽しかったし、新しいw-inds.のページがどんどん作られていくことを感じていました。
慶太今回はアルバムに関して詰めた話もたくさんできたんです。こういう曲を入れたい、こういう歌詞にしたいとか、ジャケット写真やミュージックビデオもこういうふうにしたいっていうことを細かく話せたので、まったく妥協なく1ヶ月のレコーディング期間、本当に集中してできたと思います。
龍一僕、いつも登山やサーフィンと言ってますが、意外とスタジオも好きなんですよね。なんか、ミュージシャンぶれるところが好き。

――(笑)ミュージシャンですから。
龍一今まで気がつきませんでした。
千葉涼平(笑)でも本当に、そういう体験はやっぱり自信につながりますね。早くファンにこのアルバムを届けたいなと思いました。

――オリジナルアルバムは2年3ヶ月ぶりなんですよね。2年前と一番違うのはどんなところだと思います?
慶太いろんなものを見て経験をして、刺激を得てきましたからね。そうすることで“なりたい自分”“やりたい音楽”のイメージが明確に膨らんでいって、歌やダンスに対する考え方、音に対するこだわり、全てが全然違うと思いますよ。2年前の僕らとは別人だよね。
涼平別人じゃないですか?ま、似てますけどね。
慶太あはは!
涼平考え方もそうだし、意識の持って行き方も違うしね。
慶太モチベーションが違うよね。
涼平うん。2年前とは見ているところ(目標)が違うもんね。2年後も、今と同じことをやってるとは全然思わないし。だけど、今やっているものがそこにつながっていると信じてやっています。


――アルバム曲の中で、それぞれのお気に入りを教えてください。
慶太1曲めの「T2P」という曲はアルバムの導入部としても最高の曲だと思います。

――インパクトがあって、身体に染み込んでくる感覚がありますね。
慶太そうなんですよ。1曲目は今井(了介)さんにお願いすると決めていて、イントロの静かなところからドーンと入るような感じの曲にしたいというお話をさせていただいてたんですよ。曲を聴いたらそのイメージにピッタリでビックリしました。コンプレクトロっていうダンスミュージックのジャンルなんですけど、それをw-inds.でやったらおもしろいんじゃないかな?と思ったんですよね。今回のアルバムのダンスナンバーはどの曲もそうなんですけど、1曲の中にいっぱいアイディアが詰まっていておもしろいなと思いました。「T2P」とは、<Time to Party>っていう歌詞の中の言葉なんですよ。

――この歌詞は、アルバム全体のテーマにも通じてるのかな?と思ったんですけど。
慶太意識はしてなかったんですけど、近くなりましたね。ダンスミュージックにつける歌詞はやっぱりアゲアゲな感じが多くなるので。で、曲が全部決まった状態でアルバムタイトルも決めたから、必然的にそうなったのかな?と思います。

――『MOVE LIKE THIS』は直訳すると、“このように踊りなさい”。
慶太直訳すると“やれよ”みたいな命令口調になるんですけど(笑)、実はMOVEの前にWEが入るんですよ。なので、“僕らはこういうスタイルでやってるよ”という。

――なるほどね!龍一くんはどう?
龍一僕は「MAKE IT ROCK」ですね。3〜4年前に4打ちのミディアム・ダンスミュージックが世界的に出てきた頃からずっと好きだなと思っていた曲調です。

――コーラスがいいですね。
慶太おもしろかったですね。メロディーラインがずっと同じところにステイだから。
龍一なんかラップっぽいよね。
涼平僕としては「Listen to the Rain」はいつ聴いてもいいですね。慶太のボーカルがすごく好きです。
龍一枯れた感じが。
慶太ありがとうございます。……“枯れた感じ”ってやめてよ(笑)。一応エアリーな感じなんだけど(笑)。
龍一それです!
涼平相当いいですね。大サビのニュアンスとか、誰もが出せるものではないし、ドラマティックな感じとか、聴いてるほうがその世界に入って歌の主人公になっちゃうんですよね。

――ミュージックビデオ(MV)もドラマ仕立てでしたね。
慶太MVも踊るイメージはまったくなくて、詞の世界観をどうやったら引き出せるかな?ってことでドラマの世界でお願いしたんですよ。6人くらいの監督さんが案を出してくれて、その中で1人、僕が頭の中で考えていたことを全部(絵コンテで)描いてくれたような案があって。
龍一女性監督なんですよ。僕ら「Another Days」くらいまで女性監督だったんですけど、それ以来久々でしたね。観点が違っていて新しいなと僕は思いました。

大好きなアルバムなので、家宝になるでしょうね(笑)

――ちなみに私としては「Superstar」が、展開もすごいし、サウンドもカッコよかったなと。
龍一展開がカッコいいですよね。マイナーな感じとメジャーな感じが融合していて。涼平から始まるこの曲と、ラストの「Touch The Sky」はカッコいいです。
慶太リーダーが引っ張ってくれてます。
龍一ようやくやる気になってくれました。

――“ようやく”なの?(笑)
涼平石のように重い腰を上げました(笑)。

――その「Touch The Sky」はアルバム中、もっともアッパーな曲ですね。歌詞的にはw-inds.流の生き方の提案、みたいな?
慶太こういうアッパーな曲がアルバムにあるとうれしいですね。ライブでも盛り上がるし。
龍一なんで今までなかったんだろうね?

――w-inds.ってわりとクール路線だもんね。
龍一そう。意外とパーティー系の曲がなかったので、こういう曲が今回いっぱいあってニンマリですよ。
涼平だいぶ雰囲気が変わるよね。
龍一やっとチャラい男を演じることができます(笑)。

――バラード曲「黄昏One Way」は3人で作詞してますね。失恋ソングですけど…。
慶太自分のラップの部分をそれぞれで書きました。これはチャラチャラできないですね。
龍一チャラチャラしてたら黄昏感が出ないので、黄昏キャラになってます。

――(笑)。で、自分の失恋をイメージして書いたんですか?
涼平僕はそういうところがあるかもしれないな。
龍一僕はサビに行くまでに情景を入れたら、その場面が想像しやすいんじゃないかな?と思って書きました。あと、音に寄り添う言葉の響きを大事にしました。
慶太僕は最後のパートだったんで、涼平と龍一の詞ができてから、つながるようにってことと、最後に前を向く様子を書きましたね。
涼平きっとそうなんだろうな〜と思っていたよ。

――という最高のアルバムができた今、目指しているところは?
慶太本当に好きなことをやれた大好きなアルバムなので、家宝になるでしょうね(笑)。そしてアルバムが完成したってことはツアーのスタートなので、みんなに届けるために歌もパフォーマンスも、もっとよくしていきたいなと思ってます。
涼平いろいろと考える部分がすごく多かったアルバムなので、次のツアーでは自分の新境地を目指せると思います。
龍一w-inds.は、アルバムができてちょうど50%なんですよ。ライブをやりきって100%になるんです。アルバムも自分も、ここからどれくらい変化するのか楽しみですね。
(文:三沢千晶)

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