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BoA『“好きな人を待ち焦がれる”タイプ……それとも?!』
MVの監督は実の兄――お兄ちゃんだとアイディアを交換しやすい
最近はSNSの発展やLINEをはじめとする無料通話アプリの登場で、対面より文章コミュニケーションが圧倒的に増えてきた。そういうツールを使って送られてくる恋人からのささいなひと言に安らぎをもらう場合もあるし、友達との何気ないやりとりに元気をもらうときだってある。一方で、“既読”なのに返信がないときのもどかしさに焦れた人は多いはず。今日はどんなこと話してくれるのかな?とメールを心待ちにしてるときのソワソワ感やくすぐったい感じを経験してる人も多いだろう。「Message」はそんなときの一喜一憂を手に取るようにわかりやすく描いた、「あるある」ソングだ。
「誰でも経験あると思うんですけど、文字のメッセージは何回も読み返せるから、より心にグッとくるんですよね。この曲は大切な人からのメッセージを待っている女性の気持ちを歌っていて。ロマンチックでありながら、センチメンタルな歌詞だなって思ってます」
同曲のMVは、BoAの実兄であるクォン・スンウクが監督。未練を残したまま別れた男性が、恋愛中だったときに彼女が残したメッセージを辿っていくと最後に彼女の本心に気づくというストーリーになっている。
「やっぱりお兄ちゃんだとアイディアを交換しやすいし、コミュニケーションが取りやすい。それは作品づくりにおいて大きいですね。今回の撮影は韓国の植物園だったんですけど、昼間はすっごく暑いのに夜になるとすごい寒くて。体調のコントロールが大変でした(苦笑)」
女性の“大丈夫”を素直に信じちゃうような男性はダメ(笑)
「男性って、自分の世界を持ってて仕事ができてっていう、要はめんどくさくない女性を“いい女”って言ったりするじゃないですか。だから、本当は甘えたかったりするんだけど、そういう女性に近づきたかったり、もしくはプライドが高いからこう言ってるんじゃないかなって思う。でも、“女性が言う大丈夫は、大丈夫じゃない”だから。どうしようもなかったり、仕方ないから大丈夫って言うんです。女性の“大丈夫”を素直に信じちゃうような男性はダメ(笑)。本当は大丈夫じゃないんだもん」
今年6月にはスクリーンデビュー作である主演映画『Make Your Move 3D』のトレイラーが公開され、キスシーンが話題に。9月に韓国で放送されたラブコメディドラマ『恋愛を期待して』でも主演を果たすなど、最近は女優業に活躍の場を広げている。
「撮影は楽しかったです。自分と違う人間になるっていうのは新しい経験だったし、普段できないこともできたりするので解放感もありましたし。歌手はステージで体を大きく使うけど、演技は瞳だけで表現するとか、表現手法は全然別の世界。楽しくもあり、難しさもありました」
2013年は、1月に行った自身韓国初のワンマンライブに始まり、韓国では『K-POP STARシーズン2』の審査員やドラマ主演など、テレビ番組で多く稼働。日本では10周年を迎えたファンクラブのイベントを開催し、「Quincy Jones The 80th Celebration Live in JAPAN」で憧れのクインシー・ジョーンズと競演。本作リリース後には『SMTOWN LIVE WORLD TOUR III in TOKYO SPECIAL EDITION』で東京ドームに立つほか、本作を含めて日本で年に3枚のシングルを出すのは実に4年ぶりとなる。その活動を振り返り「今年は日韓どちらも充実してました」と笑顔で語ったBoA。来年は3年ぶりとなる日本でのアルバムリリースに期待したいところ。女優業で豊かになったであろう表現力がどんなカタチで聴けるのかも含めて、今後のBoAが楽しみだ。
(文:猪又 孝[DO THE MONKEY])
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