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芋洗い坂音楽ストリート『5周年を迎えたポップオペラの貴公子 藤澤ノリマサ』

5周年を迎えたポップオペラの貴公子

  • 藤澤ノリマサ

    藤澤ノリマサ

 先日tvk(テレビ神奈川)の某番組でインタビューを受けた。それは、デビュー5周年を迎えたポップオペラの貴公子・藤澤ノリマサについてのコメントをお願いできないかというものだった。

 実は5年前に彼がデビューした時から、要所要所のステージをずっと見てきた。デビュー曲は「ダッタン人の踊り」。ボロディンの素晴らしいメロディーをサビメロとして生かしながら、オリジナルのAメロ、Bメロからサビへとつないでいく。そのメロディー展開も斬新だったのだが、それ以上に面白いと思ったのは歌唱法のスイッチングだった。

 初めて彼に会い、そして歌を聴いたのはデビュー直前のデビューコンベンションの席上だった。Aメロ、Bメロは通常のポップスとしてのボーカルで歌うのだが、クラシックパートに入った途端、歌唱法もベルカント唱法に切り替わる。その瞬間の爽快感ときたら、これまでのポップスソングにないオリジナリティを感じた。特に、その時に初めて会った彼のルックスは線が細く、優しい雰囲気のイケメンアイドルタイプ。それが、いきなりべルカントで朗々と歌い上げるのだから、これまでにない手法のポップス・アーティストとして、注目したくなるのも無理がないという訳だ。

 そしてデビューから5年。ファンも着実に増え続け、昨年暮れには全国15都市20公演のツアーを行えるだけの実力をつけ、1ヶ所の動員も渋谷のBunkamura オーチャードホールを満員にするところまできている。

彼を次のステージに押し上げるベスト盤

  • ベストアルバム『POP OPERA THEATER〜5th Anniversary Best』

    ベストアルバム『POP OPERA THEATER〜5th Anniversary Best』

 そんな彼のこの5年間のシングル全12作を網羅した決定版ベストアルバム『POP OPERA THEATER〜5th Anniversary Best』が10月23日に発売される。これまでに発売されたシングルは12枚。その12枚の表題曲、そしてシングル曲ではないが人気曲が4曲、そしてこのアルバムのために制作された書き下ろし曲「愛しい記憶」の全17曲。1曲1曲で使われているクラシックのメロディーはバッハ、ベルディ、チャイコフスキー、ベートーベンなどのお馴染みのメロディーばかり。それが彼の手にかかると新鮮さを持って彼の作品を彩ることになる。1曲1曲の展開が楽しくて、最後まで一気に聴いてしまった。

 このアルバムが、藤澤ノリマサという稀有な存在のアーティストを、さらに一段高いところに押し上げてくれるのは間違いないだろう。

 さて、冒頭のtvkでのインタビューの時、言い忘れていたことがひとつあった。取材を受けた時のコメントでは、オリジナリティを大切に今後も独自の路線を突っ走っていってもらいたいということ、そしてここからは、オリジナル作品での勝負にも力を入れていって欲しいということを話させてもらった。でも、後から考えると、これは5年のキャリアの中で彼自身も自然に感じていたことだろうし、今の彼の活動を見ても、この2つのポイントを外すことなくきっちりと前に進んでいると思う。

だからこそ、もうひとこと。
藤澤君、もっと遊び心を活動に入れていこう!
活動全体を通して、すごく生真面目な性格が表れていると思う。もっと、くだけた一面が活動に見えてもそろそろいいんじゃないだろうかと思うのだ。

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