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オリコンニュース
「わが子が病気になったとき」を支え合う社会へ。「第二のわが家」ドナルド・マクドナルド・ハウスに広がる支援の輪
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治療への不安だけではない。ともに病気と向き合う親には、精神的・肉体的な疲労や経済的な負担ものしかかる。
看病する家族の心身を守りながら、子どもに寄り添える環境がほしい。そんな切実な願いから生まれた居場所が、病気の子どもとその家族が利用できる滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」だ。
1974年に米国で誕生したこの施設は、日本国内でも12カ所の病院のそばに設置されている。単なる滞在場所の提供だけに留まらないのは、同ハウスならではの特徴だ。
「自宅にいるような温もりのなか、家族が絆を感じながら看病に集中できる空間を整えています」と、ハウスのボランティアスタッフは語る。
「第二のわが家」として親しまれる施設は、どのようにして生まれ、どのような想いをもつ人々に支えられているのか。2026年3月1日に開催された東京マラソンでのチャリティ活動を通じて、広がり続ける支援の輪を紐解いていく。
ドナルド・マクドナルド・ハウス誕生の背景にある「一人の父親」の願い
その想いに共感したのは、チームメイトや地域のマクドナルドフランチャイズオーナー、そして医師たち。フィラデルフィアの新聞社が家屋を提供するなど、人々の温かい気持ちが行動に表れた結果生まれたのが、世界初の「ドナルド・マクドナルド・ハウス」だ。
各ハウスは、病院から徒歩圏内という立地特性にこだわって建設された。「子どもが不安な気持ちになったとき、すぐに駆けつけてあげられる。」物理的な距離の近さは、看病を続ける親にとって、なによりの心の支えとなっている。
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「東大ハウス」のキッチン&ダイニング。清潔な食器や設備が整い、家族が心休まる団らんの時を支える。 (C)Oricon NewS Inc.
ボランティアがその手で取り戻す。ドナルド・マクドナルド・ハウスの温かな日常
10年ものあいだ清掃活動を担うボランティアスタッフは、ハウスの魅力を次のように語る。
「キッチンやランドリーなど、自炊に必要な設備を完備しています。親が子どもに手料理を振る舞うことも可能な環境は、ドナルド・マクドナルド・ハウスが提供できる温かさの一つです」
またハウスでは、子どもを守る家族の経済的負担を軽減する役割も担う。一般的な宿泊施設よりも、安価での滞在が可能な体制を整えている。ボランティア同士のつながりも、活動を継続する原動力となっているという。多様な世代が同じ想いを共有しながら、利用家族を支えるモチベーションを形成している。
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ボランティアとしての想いを語る高橋一穂さん(左)中村由美さん(右) (C)Oricon NewS Inc.
自己ベストより誰かのために。約850名のTeam DMHCランナーが刻む足跡
スタートラインに立つランナーは、それぞれに熱い決意を秘めている。元プロサッカー選手の北澤豪さんは、12年連続で走り続けてきた意義を次のように語った。
「最近は、Team DMHCのユニフォームを着てない人からもハイタッチを求められ、同時に取り組みを応援されることが増えてきました。支援が特別なものではなく"当たり前"になることが、なによりもハウスのためになると思っています」
4度目のフルマラソンに挑む俳優の高田夏帆さんは、自身の走りが持つ意味を見つめ直していた。
「私がこの取り組みを通して届けたいのは、絶対に諦めない気持ちです。完走できると信じて走る後ろ姿こそ、病気と向き合っている子どもたちへのエールになると信じています」
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スタート前にお互いの健闘を祈る高田夏帆さん(左)NGT48喜多花恵さん(右) (C)東京マラソン財団
「私はとある病気を抱え、不登校になった過去があります。おまけにいうと、運動もまったく得意ではありません。"こんな私でもフルマラソンに挑戦できたから、きっとあなたも大丈夫"と言える自分になるため、今日は全力で走り抜けます」
志を持ったランナーが汗を流す姿は、ハウスの存在を社会の「自分ごと」へと変えていく。自らの足で42.195kmを駆け抜ける背中は、新たな支援者を呼び寄せる、なによりのメッセージとなる。
そんな挑戦者たちの支えとなるのは、沿道に集結した400名以上の応援団による声援だ。お揃いのユニフォームに身を包んだ仲間が作り出す一体感は、道行く人々の目を引きつける。
娘との時間をくれた居場所をこれからも。ドナルド・マクドナルド・ハウス利用者ランナーがフルマラソンに挑む理由
ハウスで過ごした時間のなかで、若山さんの心にいまも刻まれているのは、ボランティアとの温かな交流だ。「病院では常に気が張っていましたが、ハウスに戻り"おかえりなさい"と声をかけられた瞬間、ふっと肩の力が抜けました」と、当時の心境を語る。
また、利用者同士で現在の感情を分かち合えたことも、自身が強くいられた理由の一つだそう。若山さんは出走を前に、どのような気持ちでフィニッシュまで走り抜けるのかを語ってくれた。
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ハウス利用者ランナーの若山光輝さん (C)東京マラソン財団
ふとした瞬間の意識が社会を変える。日常に溶け込むドナルド・マクドナルド・ハウスへの想い
活動に参加する人々は、わが家のような安心感を家族に届けるため、日々の運営を支えている。病院で治療にあたる医療従事者も、家族の心のケアをともに進める重要なパートナーだ。そんな専門的な関わりのほか、支援の入口は私たちの日常にも開かれている。全国のマクドナルド店舗に設置された「店頭募金箱」は、誰もが参加できるチャリティの窓口にほかならない。
こうした身近な支援の広がりについて、マクドナルド担当者はこう語る。
「最近は店舗に訪れたお客様から"毎年決まった時期に募金しているんです""子どもたちのためですよね"など、声をかけていただく機会が増えました。"マクドナルドに来たついでに、誰かの力になれる"という感覚が、少しずつ浸透してきているように感じます」
店舗を訪れる何気ない習慣のなかで、ふとハウスのことを思い出す。その意識の変化こそ、病気と向き合う家族を支えるたしかな一歩となる。
マラソンのフィニッシュは、新しい支援へのスタート。私たちが踏み出すべき一歩
右膝がうまく上がらない状態のなか完走したのは、高田夏帆さん。
「マラソンは、頑張って我慢して走っているうちに、目の前の景色がキラキラ輝き出すスポーツです。みなさんも、あともう少しだけ粘れば良いことに出会えるかもしれません。ぜひ一緒に、あとちょっとだけ頑張ってみましょう」
初の東京マラソンを走りきった喜多花恵さんは「数kmごとにある応援スポットから響く声援は、私の足取りを軽くしてくれました。たくさんの人に見守られながら完走したいまの私なら、ハウス利用者の方に"一人じゃないよ"と伝えられます」と、同期メンバー5人に抱きしめられながら笑顔を見せた。
仲間を鼓舞しながらフィニッシュを遂げた北澤豪さんは、まっすぐな目でこう語った。
「私は選手の時代から、とにかく走り続けて何かを達成してきました。社会のためにできることは、人それぞれ異なります。ぜひ支援の輪に入っていただき、自分なりの役割を発見してみてください」
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フィニッシュ後、お互いの健闘をたたえる北澤豪さんと若山光輝さん (C)東京マラソン財団
「マラソンにもフィニッシュがあるように、辛いことにも終わりがやってきます。いま抱えている悲しみや苦しさもいつかは消えるので、また笑える日まで一緒に頑張りましょう」
そんなランナーの想いを引き継ぎ、私たちが日常でできる支援は数多くある。全国のマクドナルド店舗での募金や、ハウスの運営を支えるボランティアへの参加、SNSでの発信もその一つだ。
マクドナルドは、チャリティリレーや「青いマックの日(ハッピーセット??購入が募金につながるチャリティイベント)」など、年間を通して誰もが参加できる機会を設けている。「大切な子どもたちが病気になったとき」に支え合う温かな社会を目指し、ドナルド・マクドナルド・ハウスは今日も走り続ける。
※マクドナルドは東京マラソン2026のチャリティパートナーです。
■ドナルド・マクドナルド・ハウス公式HPはこちら(外部サイト)