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芋洗い坂音楽ストリート『最近の注目新人・Kaho、川上大輔、ザ・ストライプス』
“深い”ボーカルに感動、末恐ろしい14才 kaho
こういうストーリーは作ろうにもそう簡単には作れない。そういう意味では、ある種の運を持っている女の子がデビューすることになるわけだ。
デビューコンベンションは10月1日、東京・丸の内にあるジャズクラブ“コットンクラブ”で。この日は生演奏での初ライブ。リアーナのカバー曲「Stay」のピアノ弾き語りでスタートしたのだが、歌が始まりビックリ。その歌声の奥行の深さとスケール感。14才とは思えないその歌声にまずはノックアウト。なかなかこれだけの声の持ち主には出会えない。だからこそ、プロデューサーもレコード会社も、そしてフジテレビまでも巻き込んだ形でのスタートになったのだと納得できる歌声だった。
ソニー・ミュージックレコーズ 村松俊亮社長が「あの声を初めて聴いたんだという想いを皆さんにも共有していただき、歴史の証人になっていただきたかった」と最後のあいさつで話していた。まさに、コンベンションに参加したことが、のちのち語れるエピソードになるに違いない。そう思える才能の持ち主がkahoなのだ。デビューは11月27日だが、フジテレビ系ドラマ『ミス・パイロット』の主題歌として10月15日から流れていく。どんなヒットになるのかが楽しみではある。
和流ブームを起こせるか 川上大輔は演歌歌謡界の革命児
レコード会社がつけた彼の声のキャッチコピーは“官能的なプラチナボイス”。心をゾクゾクさせるような絹のような肌触りの女性声とでも言えば良いのだろうか。2月6日にリリースしたデビューシングル「ベサメムーチョ」は演歌歌謡系のデビューシングルとしては異例のロングセラーとなり、すでに1万枚を出荷したという。
そしてこのたび、その勢いのなか、2ndシングル「アモーレ・アモーレ」を10月9日に発売したのだ。作詞・作曲は前作と同じ岡田冨美子、杉本真人コンビ。往年の日本の演歌歌謡曲の正統派継承者といった趣きの前作の流れをくむ作品で哀愁を帯びたメロディーに切ない女心を歌った歌詞をのせた作品だ。
ところで、今回の作品のみどころがもうひとつ。振り付けだ。
おしりかじり虫や嵐などの振り付けで有名な南流石がつけたその振りは、ちょっとセクシーでちょっとユーモラス。子供たちがみんな真似をした懐かしい歌謡ポップスの振り付けが帰ってきた!そう思いたくなる存在感。
この振り付けが作品力を倍化させるだろうことは間違いない
ひたすらシンプルでストレートでもGROOVY! ザ・ストライプスは洋楽界の期待の星
個人的にはギターのジョシュにひかれた。端正で優等生的なルックスとは裏腹に荒々しいギタープレイを繰り広げる。あのイメージ的なギャップがとてもいい。
本編は1時間ほどのライブだったが、トークもなく、突っ走るだけ突っ走ったという印象。ゆったりとした間合いの他のアーティストだったら、1時間30分くらいのボリュームを、わずか1時間でやりきったという印象。とにかく聞いていて楽しい。はじけるような若さがとてもいいのだ。
デビューは4月10日。デビューアルバム『スナップショット』は最高順位13位を記録している。既に人気は充分高いのだが、もし彼らが日本人が好むようなメロディーを手に入れたら即大ブレイクなのではないか。そう思えるだけのポテンシャルを感じるバンドだった。来年はコンサートの会場規模も一気に大きくなりそうなのだ。
(ザ・ストライプス写真:Jill Furmanovsky)
関連リンク
・Kahoのプロフィール
・川上大輔のプロフィール
・ザ・ストライプスプロフィール
・Kahoの公式サイト
・川上大輔の公式サイト
・ザ・ストライプス公式サイト