2025-12-20 オリコンニュース

2025年ブレイク芸人ランキング

　毎年この時期のお笑い界は、賞レースで盛り上がりを見せる。『THE W』や『M-1グランプリ』がお茶の間を大いに沸かせる中、オリコンニュースでは恒例の『2025年ブレイク芸人ランキング』を発表。その結果、【青木マッチョ】（かけおち）が1位を獲得した。

青木マッチョ『ラヴィット！』発でブレイク＆人柄を評価

1位を獲得した青木マッチョ　（C）ORICON NewS inc.

　【青木マッチョ】は、鈴木ロン毛、赤木細マッチョとともに、2022年4月に、東京NSC27期でトリオとして結成。昨年11月にSNSや、青木がTBS系『ラヴィット！』（月～金曜　前8：00）出演時に、鈴木ロン毛が脱退してコンビとなったことを報告した。また、バラエティーだけでなく、24年12月には『モンスターハンターNow』シーズン4開始記念新CM「スキマで一狩り」、7月公開の俳優・吉沢亮が主演を務める映画『ババンババンバンバンパイア』への出演も果たすなど、勢いを感じさせる出来事が続いた。

　『ラヴィット！』での活躍を指摘する声が多い中「ラヴィットにたくさん出演して、他にも出演が増えていって、芸風に関してもマッチョだけど見せびらかさない所も良いと思うし、悪口や悪態をつかないのが良い。最近はコンプラうんぬんばかりが枷になってるように聞こえて、番組が面白くないと言う人が居るが、面白い企画でマッチョさんみたいな人間性の人が沢山増えて欲しい」（兵庫県／30代／男性）と、人柄も合わせて評価する意見が寄せられた。

　さらに「ラヴィットにたくさん出演されていて、多彩なところ。お笑いをやっているところは見たことがないですが、これから見てみたい」（東京都／50代／女性）、「今年はよくテレビで見たと思います。すごい筋肉をしていますが、優しそうな方で好感が持てます」（埼玉県／50代／男性）など、大活躍の1年を最高の結果で締めくくった。

バッテリィズは“平場の強さ”に賛辞

バッテリィズ（C）ORICON NewS inc.

　続く2位は、昨年末の『M-1グランプリ』で準優勝を果たした【バッテリィズ】。エースの愛されキャラと、寺家のツッコミが爆発的な化学反応を起こし、『M-1』決勝初進出にしてファーストラウンドを1位で通過するも、最終決戦で令和ロマンに惜しくも2票差で敗れた。だが、この活躍を契機に今年は、バラエティー番組への出演も相次いだ。

　『M-1』準優勝が、ブレイクの大きな後押しになっており、ユーザーからは「M-1グランプリ2024では惜しくも優勝を逃しましたが、テレビ出演が爆増し、お二人のキャラクター性がしっかり視聴者に伝わった、飛躍した年だと思います」（埼玉県／10代／男性）と評価する声が。

　また、『M-1』後のバラエティー番組などへの出演における活躍への指摘もあり「去年のM-1グランプリ以降、テレビで観る機会が増えその度に爪痕を残していてもっと観たいと思える芸人です」（東京都／50代／女性）、「漫才はもちろんのこと、二人とも平場でおもしろいし好印象」（大阪府／50代／男性）などといった評価コメントも相次いだ。

『水ダウ』からブレイク芸人へ…新たな登竜門に

ひょうろく（C）ORICON NewS inc.
みなみかわ（C）ORICON NewS inc.

　TBS系バラエティー『水曜日のダウンタウン』（毎週水曜　後10：00）で活躍した芸人も、ランクイン。3位の【ひょうろく】は、『水ダウ』ドッキリ企画をきっかけに、不思議なキャラクターに大きな注目が集まった。NHK大河ドラマ『べらぼう』やフジテレビ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』などにも出演するなど、俳優業も相次いでいる。

　ユーザーからも「『水曜日のダウンタウン』で注目されてから、NHK大河ドラマなどもろもろ頻繁にお見かけするようになりました。今年一番飛躍した芸人だと感じます」（愛媛県／50代／男性）、「水ダウ出演で注目されたのを機に、大河ドラマや民放ドラマにも出演していたので今年1番にしました」（福岡県／50代／女性）、「お笑い番組だけでなく、大河ドラマにも出演し流行語にノミネートされるほどの活躍ぶりだから」（福岡県／20代／男性）とのコメントが寄せられた。

　続く4位は【みなみかわ】。関西大学卒業後、2005年にお笑いコンビ・ピーマンズスタンダードを結成。TBS系バラエティー『あらびき団』などのテレビ出演後、09年に東京へ。19年にコンビを解散し、ピン芸人になる。テレビ東京系バラエティー『ゴッドタン』の腐り芸人に出演し脚光を浴びた後、妻の“DM活動”などもありさまざまな番組に出演、24年5月に松竹芸能を退社し、同年6月より合同会社ナンセで活動を開始した。

　そんなみなみかわも『水ダウ』の各企画で欠かせない存在に。ユーザーからは「最初は悪口ばかりが目立つキャラとの認識だったが、番組での求められている役割を十分理解し、立ち振る舞っている。頭がいい」（福岡県／50代／男性）、「数々のバラエティー番組に出演されていたと思うから」（大阪府／50代／女性）、「水ダウなどでドッキリによくかけられていたが、最近は仕掛ける側に回ってきている」（大阪府／10代／男性）などのコメントが寄せられた。

『キングオブコント』のインパクト大　ロングコートダディのブレイクに喜びの声も

05ロングコートダディ（C）ORICON NewS inc.
レインボー（C）ORICON NewS inc.

　賞レースでの結果も、ランキングに反映される結果に。『キングオブコント2025』で18代目キングとなった【ロングコートダディ】は5位となった。これまでの実力を評価するとともに、優勝したことで、さらにブレイクに弾みがついたする声が相次いだ。「もともとコントも漫才もどちらも完成度が高く面白いし、キングオブコントも優勝してこれからますます勢いづくと思うから」（群馬県／20代／女性）、「コントも漫才も面白くて、これまで賞レースで勝てなかったのが不思議なぐらいだったが、ようやく花開いた印象」（大阪府／50代／男性）、「キングオブコントで悲願の優勝を果たし、ステップアップした、芸人さんだと思う」（奈良県／20代／男性）などの評価コメントが寄せられた。

　また、『キングオブコント』初ファイナリストで、ファイナルステージ進出3組の中に入った【レインボー】は6位。ユーザーからは「もともとネット界隈では面白いことは分かっていたが、よりテレビに各個人の面白さが広まったと思うから」（東京都／40代／男性）、「レインボーはお二人とも魅力的でとても面白くて、コンビでも個々でも活躍されている印象です」（大阪府／20代／女性）、「キングオブコントとかも頑張ってたしバラエティーで見ることも増えたから」（長野県／10代／女性）などといった声が相次いだ。

　『M-1』『キングオブコント』などといった賞レースで活躍した芸人たちがランクインする一方、『ラヴィット！』『水曜日のダウンタウン』などのバラエティーでの活躍をもとにランクインする芸人たちも見られた今回。来年はどんな顔ぶれになるのか、注目が集まる。