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二宮和也『独断と偏見』が「オリコン年間BOOKランキング2025」で2冠の快挙、嵐への想いも「僕らが伝えたいことをかたちにしなければいけない」【インタビュー全文】
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二宮和也『独断と偏見』(集英社) 撮影/Sai
新書1位は男性タレントとして初「新しい「初めて」に出会わせていただけるのは本当にありがたい」
二宮和也『独断と偏見』(集英社)
二宮和也率直にすごいなと思います。人生においては歳を重ねるごとに「初めて」という経験が減っていくのが一般的なのに、まだ新しい「初めて」というものに出会わせていただけるというのは本当にありがたいですね。こればかりは自分一人では成し得ないことですし、読んでくださった方々が何かを感じてくださればいいな、何かのヒントになればいいなと願っていたので、多くの皆さんに手に取っていただけたというのは意味があったのかなと思います。
――本作は、10の四字熟語をテーマに、各10問ずつ=100問のインタビューに答える形になっています。仕事への向き合い方や、ご自身の活動に対する思い、死生観まで、たくさんの二宮さんの考え方が綴られているかと存じますが、制作中のエピソードについて教えてください。
二宮和也2024年に雑誌の連載をまとめた単行本(『二宮和也のIt[一途]』)の制作と同時に始まった話なので、新書は活字のみでビジュアルを載せないということがいいコントラストになってよかったなと思います。その対比を考えたという出発点は強く記憶に残っています。また、奇跡的に翌年2025年の誕生日(6/17)が集英社新書の毎月の発売日と重なるとわかったこともよく覚えています。担当編集の人は「運命だ!」と騒いでいましたが、まったくのまぐれですね(笑)。
「嵐」は昔も今も変わらない存在「僕らが伝えたいことを形にしなければいけない」
二宮和也『独断と偏見』(集英社) 撮影/Sai
二宮和也昔も今も変わらないですね。何事もなくなってみないと「どういう存在だったか」というのは結論付けられないですし、まだ動いている最中なので、現状は活動していたときと変わらないかな。今も目の前にあるものだし、コンサートをやるときには皆さんの観たいものを探りつつ、僕らが伝えたいことをかたちにしなければいけないと思っています。
――2025年を“四字熟語”で表すと何になりますでしょうか?
二宮和也僕は他人の褌(ふんどし)で相撲を取っていたいタイプだから(笑)、発売時の取材会のときは「我田引水(がでんいんすい)」と答えました。2025年全体とすると……何がいいかな……(しばらく調べて)「百折不撓(ひゃくせつふとう)」。意味は「何度失敗してもくじけずに志を曲げないこと」だそうです。かっこいいよね。これにします(笑)。
――本書の「あとがき」にて「許されるのであればまたお会いしましょう」と結ばれています。次回作を出版されるとしたら、次はどのような作品になるでしょうか?
二宮和也この本では「エンタメ論」や「演技論」などと決めず、四字熟語をヒントにそこから派生した自分の生き方とか考え方、ものの見方など普遍的なテーマについて語りました。それもあって、幅広い読者の方々に共感していただけたのかもしれません。次回作があるとしたら、やはり普遍的なテーマのほうがいいんじゃないかなと思いますが、可能性は……どうでしょう(笑)。
――最後に、作品を手に取られた方々へ向けて、メッセージをお願いいたします。
二宮和也賞というのは代表的な人間が受け取っているだけで、どんな受賞もそれを一緒に喜んでくれる人たちが頑張ってくれたからだと思っています。今回も自分を応援してくれた人たちのおかげだし、その人たちの賞だと思うので、一緒に喜んでいただけたら嬉しいですね。
【集計期間】2024/12/2付〜2025/11/24付(実質集計期間:2024年11月18日〜2025年11月16日)