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『星つなぎのエリオ』ひとりぼっちを感じた心に響く――「そのままの君が好きだよ」

若者たちが共鳴したピクサーの新たな傑作

(C)ORICON NewS inc.

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 2025年夏、ディズニー&ピクサーが贈る完全オリジナル作品『星つなぎのエリオ』。心に寂しさを抱える少年が星々が美しい宇宙で仲間たちと出会い、自分らしさと居場所を見つけていく、感動のファンタジー・アドベンチャーだ。一足先に試写会(※)で本作を鑑賞した大学生たちに行ったインタビューからは、作品が描く“家族愛”や“孤独との向き合い”という普遍的なテーマが、心に響いていることがうかがえた。

(※)7月22日、東京・神保町の共立女子大学、共立女子短期大学で開催

“初めまして”なのにもう大好き!──観客の心をつかんだキャラクターたち

 完全オリジナルの本作。観客にとってはすべてのキャラクターが“はじめまして”だったにもかかわらず、上映後には「好きなキャラクターができた」「また会いたい」と話す声が続出した。なかでも圧倒的な人気を集めたのが、“気弱さ”に悩む、心優しきエイリアンの少年・グロードン(CV:佐藤大空)だ。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「グロードンがかわいかったです。すごく純粋で、心がきれいな子だなって。観ていて癒されました」
「声もしゃべり方もフォルムも、すごくかわいかった!」
「最初はちょっと不思議な見た目だったけど、映画を観るうちに、意思があって芯のある子だとわかって、どんどん好きになりました」
 と、37人中19人が“推しキャラ”に挙げるほどの人気ぶり。見た目と性格のギャップで、観客の心をぐっとつかんだ。

 一方で、グロードンの父・グライゴン(CV:松山ケンイチ)にも、意外なほど多くの共感が寄せられた。冷酷な敵として登場しながら、実は息子を誰よりも思っていたという“父の愛”が明かされる展開に涙した。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「悪役かと思ったら、実はずっと息子を思っていたとわかって…涙が止まりませんでした」
「一族の恥をさらしてでも息子を守ろうとする姿に心を打たれました」
 また、主人公・エリオ(CV:川原瑛都)に対しては、彼の“変化”に注目する声が多く寄せられた。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「宇宙への冒険を通じて成長していく姿がすごく良かった。自然と“推せる”と思いました」
「難しい子に見えたけれど、グロードンと出会ってから家族や自分自身を大切にするようになって…その成長ぶりに感動しました」
 突然、甥・エリオの親代わりとなりとなった、オルガ(CV:清野菜名)を支持する声も集まった。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「エリオは実の子どもじゃないのに、夢をあきらめてまで愛情を注いでいた姿に感動しました」
「エリオに“どうせ本当の家族じゃない”と言われても、あきらめずに愛を注ぎ続ける姿に胸を打たれました」
 ほかにも、物語の中で印象的な役割を果たしたキャラクターたちに、多くの共感と愛が寄せられた。宇宙のお助けコンピューター・ウゥゥゥゥ(CV:野呂佳代)には「くるくる回ってる姿がかわいくて癒された」「必要なときにさりげなく助けてくれるのがいい」という声が。

 宇宙の神秘になんでも答えてくれるユニバーサル・ユーザー・マニュアル(CV:子安武人)には「無機質なのに温かくて、なんでも答えてくれる存在が心強かった」という感想が寄せられた。

 さらに、無線オタクの研究員・メルマック(CV:中谷・マユリカ)には、「無線オタクっぷりがリアルで面白かった!」「最後には頼もしい姿も見せてくれて、すごくかっこよかった」と、強い印象を残した。

 観客たちは誰かしらに自分を重ね、感情移入し、映画が終わる頃には“別れを惜しむ気持ち”になる──。それこそが、『星つなぎのエリオ』の魅力のひとつだ。

“心に刺さる”せりふとシーン──孤独に寄り添い、「ひとりじゃない」と気づかせてくれる物語

 観客たちは、心に刺さったせりふやシーンを次々と語ってくれた。
「オルガの手がかかる部分も含めてエリオを愛しているという描写がよかった」
「エリオとオルガがお互いに孤独だったことを打ち明ける、海辺のシーンが心に残りました」
 エリオとオルガの“家族愛”だけでなく、

「グロードンが自分の気持ちをお父さんに素直に伝えるシーンがとても印象に残っています。自分の感情を言葉にする難しさと、それでも伝えることの大切さが描かれていて、胸に響きました」
「私もそのシーンが心に残っています。“愛されている”ことに気づいたからこそ、本音を伝える勇気が出たんだと思って、感動しました」

 と、グロードンとグライゴンの“親子愛”に感涙する人も。
 一方で、自身の孤独と映画を重ねたという声も多く聞かれた。

「自分も孤独を抱えていましたが、親の愛ってちゃんとあるんだと気づかされました」
「グロードンがエリオに『そのままの君が好きだよ』というシーンが本当に心に残りました。救われたような気持ちになって、今思い出しても泣きそうです」
「ピンク色のキャラクター(コミュニバースの最高幹部のクエスタ)の“強い個性は時に孤独を感じてしまう。でもあなたは1人じゃない”というせりふが自分に重なって、うるっときました」

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 登場人物たちの言葉やふるまいが、まるで観客一人ひとりに向けて語りかけているように響いたよう。家族のあたたかさ、気持ちを伝えることの勇気、そして“自分のままでいい”という静かな肯定――。それぞれの心に刺さったシーンやせりふが、「ひとりじゃない」と気づかせてくれる。

BUMP OF CHICKEN「リボン」がもたらす余韻──物語の“その先”へつながる一曲

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 日本版エンドソング「リボン」(BUMP OF CHICKEN)も、多くの観客の心に深い余韻を残していた。書き下ろし曲ではないにもかかわらず、「まるでこの映画のために作られたよう」と語る声が相次いだ。

「歌詞の中に映画のストーリーとリンクするような部分があって、聴いているだけでシーンがよみがえってくるようでした」
「特に『ここはどこなんだろうね』という歌詞が印象的で、絆や愛、宇宙と地球という“場所”の意味について考えさせられました」
「ラストで流れたときに“全部がつながった”って感じて、思わず涙が出ました」
「曲のタイトルが『リボン』というのも素敵で、地球と宇宙を優しく結びつけているような印象がありました」

 物語のラストとともに静かに寄り添うこの楽曲が映画の余韻を深め、日本版だけの特別な“もうひとつの結末”を感じさせてくれる。

ピクサーが描く “もしもの物語”――星々の世界

 『トイ・ストーリー』『リメンバー・ミー』、昨年の夏に公開され、世界的な大ヒットを記録した『インサイド・ヘッド2』など、イマジネーションあふれるユニークな“もしもの物語”を描いてきたディズニー&ピクサー。『星つなぎのエリオ』で描かれるのは、もしも“宇宙の星々をつなぐ場所”があったなら──という壮大な発想。作中で“コミュニバース”と呼ばれるその場所には、さまざまな星の代表たちが集まり、自分の星の素晴らしい知識や技術を他の星々に共有し、銀河中の最先端のものが集う。そんな夢のような場所でエリオとグロードンが出会う。

 「宇宙に行ってみたい」という憧れや、「地球以外のどこかにも自分の居場所があるのかも」という希望。そんな人間の根源的な想像力やロマンを、この映画は優しく、そして楽しく描き出している。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「ゴールデンレコード(※)のことを知っていて、小学生の頃、本気で宇宙人の存在を信じていました。映画を観て“誰か見つけてくれ〜!”って思っちゃいました(笑)。ロマンがあって、すごく憧れます」
「テーマパークみたいに楽しそうで、見ているだけでもワクワクしました」
「“コミュニバース”行ってみたいです!グロードンとエリオがウォータースライダーみたいなところで遊ぶシーンが楽しそうで、私も一緒に遊びたいって思いました」
「ハンバーガーやピザを自由に出して食べているシーンがうらやましかったです(笑)。あんなテクノロジーがあったら最高!」
「カラフルでキラキラしている映像の美しさがとにかく印象的。個性的な宇宙人たち……ずっと見ていたくなるような世界でした」

(※)ゴールデンレコード:1977年に打ち上げられた無人探査機・ボイジャー号に搭載された金色のレコード盤。地球外生命体に向けた「地球からのメッセージ」が収められており、現在も宇宙を旅し続けている。

“そっと寄り添ってくれた”──若者たちが共鳴した『星つなぎのエリオ』

 自分自身の体験や気持ちを重ねながら、「そっと寄り添ってくれるような映画だった」と語る観客たち。特に、中高生時代にコロナ禍を経験し、孤独を知った世代にとって、本作はどこか“過去の自分”を救ってくれるような感覚があったという。

「ちょっと疲れていたり、寂しさを抱えているときに観てほしい。静かに寄り添ってくれる映画です」
「人と話すのが苦手で、友達ができなかった学生時代。そんな自分でも“そのままでいい”と思わせてくれました」
 現代はSNSで「つながっているように見える」一方で、実際には孤独を感じやすい時代でもある。そんな“見えにくい孤独”にも、本作はやさしく光を当ててくれる。

「SNSでは簡単につながれるのに、現実でのつながりが持てなくて苦しかった。だからこそ、この映画のメッセージが響きました」
「“自分は孤独かもしれない”と感じている人に観てほしい。目に見えない愛やつながりが、すぐそばにあると気づけます」
 また、環境の変化とともに孤独を実感している人や自分の“個性”に悩んできた人にも、この映画は語りかけてくれるものがあった。

「上京して一人暮らしを始めたばかり。不安のなかでこの映画を観て、“心にそっと寄り添ってくれる存在”だと感じました」
「大学生って地方から出てきて環境が大きく変わる人も多い。そういう人の心にも届くと思います」
「“本当の自分を出すと、また孤独になるかもしれない”と思っていた。でもこの映画は、“ひとりじゃない”と教えてくれた気がします」
「“人と違うことを恐れなくていい”と背中を押してもらえました」
「学生だけでなく、頑張っている大人にも届けたい。見た目は平気でも、誰の中にも“孤独感”ってあると思うから」
 そして、こんな声もあった。

「親子愛や家族愛だけじゃなく、他人との“ささやかな支え合い”も描かれていて、心が疲れたときに思い出したくなる作品でした」
「孤独を感じているのは自分だけじゃない。生きている人すべてに届いてほしい映画です」
 『星つなぎのエリオ』は、ただの冒険物語でも、ファンタジーでもない。それは、観客一人ひとりの心の中にある“孤独”や“つながりたい想い”に、そっと光をあててくれる、やさしい物語だった。孤独や寂しさを感じたことがあるすべての人にそっと寄り添いながら、さまざまなメッセージを伝えてくれるはずだ。

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『星つなぎのエリオ』(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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INFORMATION

『星つなぎのエリオ』

 ひとりぼっちの少年・エリオは、一番の理解者の両親を失った寂しさを抱えて、大好きな宇宙にいつも思いを馳せていた。
 「この広い世界のどこかに、“本当の居場所”があるはず」彼の切ない願いが届き、星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれる。そこで出会ったのは、同じように孤独なエイリアンの少年・グロードン。
 「そのままの君が好きだよ」―心を通わせる彼らに迫る、“星々の世界”を揺るがす脅威。
 それを救うカギは、グロードンがエリオに打ち明けた“ある秘密”にあった――。

原題:Elio
監督:マデリン・シャラフィアン(『リメンバー・ミー』)、ドミー・シー (『私ときどきレッサーパンダ』)、エイドリアン・モリーナ(『リメンバー・ミー』)
製作:メアリー・アリス・ドラム(『リメンバー・ミー』)
日本版声優:川原瑛都(エリオ役)/清野菜名(オルガ役)/佐藤大空(グロードン役)/松山ケンイチ(グライゴン役)/野呂佳代(ウゥゥゥゥ役)/渡辺直美(オーヴァ役)/マユリカ中谷(メルマック役))/関智一(ヘリックス役)/沢城みゆき(クエスタ役)/安原義人(テグメン役)/子安武人(ユニバーサル・ユーザー・マニュアル役)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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