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汗に含まれる成分が違う? 男性特有の「汗臭さ」が生じる原因と対策法を専門医が解説

 きちんとケアをしているつもりでも、男性特有の汗の臭いは簡単には改善されにくいです。汗臭いと清潔感が損なわれてしまうため、マイナスな印象を与えてしまいがち。そこで、男性が汗臭くなりやすい理由や汗の臭いへの対策法などについて、共立美容外科の遠山貴之さんに聞きました。

男女で“ニオイ”に対する感覚が異なる!? 男性特有の「汗臭さ」の原因とは…

 男性の汗が臭くなるのには大きく分けて2つの原因があります。1つ目は「汗や皮脂の量が多い」こと。汗の量は女性の約3倍、分泌される皮脂量は約2倍と言われています。汗自体は無臭ですが、放置すると皮膚の常在菌や細菌が成分を分解し、嫌な臭いを発します。

 また、男性ホルモンには皮脂分泌の増加を促す働きがあり、女性より多くの皮脂を分泌します。皮脂は酸化すると嫌な臭いを発生させ、分解された汗の臭いと混ざって、さらに汗臭さが増してしまいます。

 2つ目は「体臭の原因物質である“アンドロステノン”が汗に多く含まれている」こと。アンドロステノンは男女ともに汗に含まれますが、男性の方が含有濃度が濃いと言われています。より多くのアンドロステノンが生成され、臭いが強くなってしまうのです。また、アンドロステノンの発生する臭いに対する感覚は男女で異なります。男性はアンドロステロンの臭いを嗅ぐとリラックスした気分になるのに対し、女性は不快感を覚えると言われています。

 汗には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」からの2種類があり、特徴も異なります。エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚表面に分布しています。汗の99%は水分で、サラサラとしていて無臭で色も透明です。残りはほぼ塩分で、臭いの原因になる物質がほとんど含まれていません。

 一方のアポクリン汗腺は、脇の下・乳首・下腹部など体の一部に分布し、皮膚表面ではなく毛穴に向かって汗腺が開いています。嫌な臭いの原因となる脂質やたんぱく質などを多く含んでいるのが特徴で、汗が皮膚の常在菌や細菌に分解されると、わきが特有のニオイを発します。

日頃のケアによって改善はできる 「汗臭さ」を抑えるために行うべき対策法

 汗臭さは、日頃のケアである程度は改善できます。何よりも大切なのは、皮膚の常在菌や細菌によって臭いが発生するため、「汗をかいたら放置しない」こと。すぐに着替えるか、汗拭きシートや濡れタオルなどで拭き取る習慣をつけてください。制汗剤は、汗を一時的に抑えることができますが、汗が残ったままでは効果が薄くなるので、汗をきれいに拭き取ってから使用しましょう。

 入浴の際には、「頭や体をしっかり洗うこと」も大事です。皮脂が残っていると、それをエサに皮膚の常在菌や細菌が繁殖し、嫌な臭いを発生させます。シャンプー前にお湯できちんと予洗いをすれば、汚れの80%は落ちると言われているので意識するようにしてください。また、入浴や適度な運動で汗をかくことを心がければ、老化した汗腺が活性化されて嫌な臭いが改善されるかもしれません。

「毛の処理」も男性の臭い対策におすすめです。汗が毛に付着すると拭き取りにくくなり、臭いも強くなりやすいです。特に、脇はエクリン汗腺もアポクリン汗腺も存在していて蒸れやすい場所でもあるので、優先的に毛を処理したほうが良い部位でしょう。近年は、医療脱毛が男女問わず人気を得ています。

「医療脱毛をすることで、日頃の自己処理が不要になるので単純に手間が省けます。また、カミソリまけなどの肌トラブルを起こしにくくなるので、美肌への近道になるとも言えるでしょう。共立美容外科では男性の方にも多くご来院されています」(共立美容外科 遠山貴之さん)

 セルフケアを小まめに行えば、ある程度の臭いはケアできますが、根本的に発汗を抑えるのは難しいです。わきがや多汗症の改善を図れる施術や、脱毛によって臭い対策を行うことも可能なので、気になった場合は専門医に相談して治療法を検討してみてください。

「共立美容外科ではワキガに悩む方々のために、国際特許を取得した実績もある特殊器具『ローラークランプ』を使用した当院独自の施術『ローラークランプ法』を長年に渡り提供してまいりました。これは、脇の下に1cm程度の穴を開けて専用の医療機器を挿入し、アポクリン線や毛根を吸引する手術です。

 昔から剪除法という手術方法がありますが、剪除法は脇に大きな傷ができてしまい、手術後は脇をあまり動かしてはいけないというダウンタイムもあり、患者様に負担がかかってしまう方法です。そこで共立美容外科は、傷跡が残るのは美容という観点からもよくないので、患者様に負担をかけずにしっかりと治療できる方法はないかと考え、研究開発をしてできた手術になります。悩んでいる方はいつでもお気軽にご相談ください」(共立美容外科 遠山貴之さん)
共立美容外科 遠山貴之(とおやま たかゆき)

監修者 共立美容外科 遠山貴之(とおやま たかゆき)

日本美容外科学会認定専門医/麻酔科専門医
1997年、順天堂大学医学部卒業。1997年、順天堂大学医学部付属病院・麻酔科に入局。2006年、共立美容外科・歯科に入局。2020年、共立美容グループ・総括副院長に就任。

◆共立美容外科 オフィシャルサイト(外部サイト)

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