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<次に見たい最新韓国ドラマ>ファンタジーロマンスは韓国ドラマに限る! 非現実的なのに共感できる新作3選【ハングクTIMES Vol.121】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。韓国ドラマといえば、非現実的な状況から始まる、ハラハラドキドキのラブロマンス!今月は、超人的能力を持った登場人物や、謎の感染症が流行する近未来など、ファンタジー満載の恋愛ドラマ『ムービング』『この恋は不可抗力』『ハピネス -守りたいもの-』の3作をご紹介します。

Pick1『ムービング』

あらすじ
高校生のボンソクは、空飛ぶ能力を持っているが、その能力を隠しながら暮らしている。ある日、転校してきた美少女・ヒスに一目惚れ。彼女も心優しいボンソクに心を開いていく。仲良くなるうちに、特殊能力を持つ存在だとお互いが打ち明け、秘密を共有するが、実は彼らには危険が迫っていた…。

一方、時は変わり1990年代。韓国の国家安全企画部は、超能力者たちによる極秘任務の部隊チームを設立。そこに属しているのは、ボンソクやヒスの親たちだった。部隊が解散してしまったのはなぜなのか、新たに迫る危険は何なのか、だんだんと明らかになっていく。特殊能力を隠して生きる、親子たちの物語。
見どころ
能力者たちが愛を知り家族になる過程から、敵と戦う大迫力なアクションシーンまで、飽きさせない展開だけにのみならず、丁寧に描かれるディティールにも視聴者たちは大興奮!2世代にわたる愛と絆を、毎話噛み締めながら見てほしいです。

引っ込み思案でクラスでは地味な存在のボンソクを演じているのは、イ・ジョンハ。『新米史官ク・ヘリョン』で末っ子史官のキム・チグク、『それでも僕らは走り続ける』ではソンギョムの陸上の後輩、『わかっていても』でナビの後輩キム・ウナンと、話題作で次々と印象に残る役をこなし、ついに主人公に抜てきされました。
この役のために30キロも増量し、イ・ジョンハを知っていても気づかないくらいの変貌っぷりに驚きです。愛とご飯(笑)をたくさんもらって、心優しく育った少年役がぴったりの柔らかい笑顔に、癒やされます。

アイドルを目指していた過去があり、出場したオーディション番組でも愛されキャラを炸裂させていたそう。今回のボンソクは、天性を活かした適役なのかもしれません。
ボンソクの母親、イ・ミヒョンを演じるのは、ハン・ヒョジュ。これまた今までの作品からは想像もできない、素朴で淡白な役柄です。『トンイ』で主演を務めて国民的女優になり、『W-君と僕の世界-』では透明感たっぷりの愛らしい演技が話題となりました。

本作では、とんかつ屋を一人で切り盛りするお母さん役なのですが、少し神経質で厳しい性格を、繊細な演技で表現しています。母になる前のシーンでは、国家安全企画部で出会ったキム・ドゥシクと少しずつ互いに引かれ合っていく様子が、とってもエモい…!空を見てドゥシクを待ち続けるミヒョンの切ない表情に胸が苦しくなるはず。
ボンソクの父親で、同じ飛行能力を持つ、特殊部隊のエース、キム・ドゥシクを演じるのは、チョ・インソン。2016年以来、久しぶりのドラマ復帰作となります。『バリでの出来事』で大ブレイクし、『大丈夫、愛だ』ではお洒落なイケメン作家を演じたのを記憶している人も多いはず。

高校生ボンソクの日常を見ていた視聴者は、過去にさかのぼって登場する、父親であるドゥシクとの共通点がたくさん出てくるのもおもしろいポイント。こんなところがお父さん譲りなのかと発見する度にうれしくなってしまいます。

妻ミヒョンにひかれていく様子も、不器用で素直で…。特殊部隊で一番というほどの実力の持ち主でクールを装っているのに、ミヒョンの前ではデレデレになってしまう様子にキュンキュンが止まりません。
ボンソクの学校に転校してきた謎の女子高生、チャン・ヒスを演じるのは、コ・ユンジョン。『彼はサイコメトラー』でデビュー。『Sweet Home −俺と世界の絶望−』で注目をあび、一気に『還魂2』で主演女優の地位まで上り詰めました。

洗練された美しさとスタイルが目を引きますよね!制服が本当にお似合いです。運動神経が抜群な役柄で、ずっと汗を流しているのですが、汗さえもきらめきに見えてくるほど。お父さん思いで健気なところや、ボンソクとのナイスコンビっぷりも必見です。
そのほかいろいろな超能力を持った人々が登場しますが、それぞれの家族の形が描かれているのが特徴。2世代にわたって描かれているので、親世代・子世代と呼応するような展開の描き方も素晴らしいです。個性豊かな能力者たちの愛と絆の物語、ぜひ観てみてくださいね。
▼作品情報
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中

Pick2『この恋は不可抗力』

あらすじ
オンジュ市の公務員として働くイ・ホンジョは、日々市民からの苦情対応に追われている。彼女の癒やしは、片想いをしているクォン・ジェギョンの優しさ。しかし、恋も仕事もうまくいかず途方に暮れていた。そんな時、大手ローファームのエース弁護士チャン・シンユが現れる。彼は名家に生まれ、先祖代々伝わる呪いに苦しんでいたが、ホンジョがその呪いを解くカギであることが判明。呪術書を使って解こうとするが…思いもしないハプニングが起こってしまい、呪いを解くはずが恋が始まってしまう…!?
見どころ
1、2話を見ただけでは予想できなかった、ちょっと変わった(?)ラブコメディな展開に、ハマり出す人が続出!『100日の郎君様』の脚本家が手がけているだけあり、セリフ回しと役者たちの勢いのある演技がおもしろくて、電車などで見るのはおすすめしません(笑)。
呪いに苦しめられているイケメン弁護士チャン・シンユを演じるのは、アイドルグループSF9のロウン。『輝く星のターミナル』や『偶然見つけたハル』で話題になり、『先輩、その口紅塗らないで』で“国民の年下男子”としてブレイク。『恋慕』では時代劇までこなし、“演技ドル”として大活躍しています。
190センチの高身長、完璧なビジュアルで、多くの人の心を掴んでいますが、本作はコメディー要素強めの恋愛ドラマ。オンオフの切り替えが激しく、ばっちりキメたスーツ姿に見とれていたら、急に畳み掛けるようなおもしろ展開が始まるという(笑)。今までにないクールな役柄かと思いきや、セルフツッコミやキュートな振る舞いのギャップがたまらない!
オンジュ市のしがない公務員イ・ホンジョを演じるのは、『美男<イケメン>バンド』でデビューし、『九尾狐伝 〜不滅の愛〜』のヒロイン役で注目を集めた、チョ・ボア。表情豊かな演技で、いろいろなラブコメディーをこなしてきました。

同作では、仕事に追われつつも、好きな人や受けた依頼に対して、真っ直ぐ一生懸命に取り組む姿が応援したくなる!
ホンジョの片想いの相手、クォン・ジェギョンを演じるのは、ミュージカル『幻想のカップル』でデビューし、大ヒット映画『犯罪都市』で脚光を浴びた、ハジュン。『ミッシング 〜彼らがいた〜』では、婚約者の行方を追う刑事を熱演しました。

本作では、少し影のあるエリート役です。容姿端麗でモテモテの彼ですが、なんだか裏があるようで、気になって仕方がありません。また、シンユと恋敵になるのか…?見えない心のうちが明らかになっていくのが楽しみです!
オンジュ市の市長の娘で、シンユの恋人、ユン・ナヨンを演じるのは、ユラ。女優のイ・ヘリと同じく元アイドルグループ、Girl’s Dayのメンバーです。『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で、主役のシウの元恋人で浮気をして乗り換え結婚をする少し嫌な女性の役でしたが、今回も主役の恋人役。ラブラインにどう関わってくるのか、注目したいです。
▼作品情報
Netflixシリーズ『この恋は不可抗力』 独占配信中

Pick3『ハピネス -守りたいもの-』

あらすじ
警察特攻隊員のユン・セボムは、自分の家を買うことが夢だった。その権利を得るために、親友で刑事のチョン・イヒョンと暮らすことに。いざマイハウスで過ごせると思った矢先、謎の感染病が流行し、2人が住むマンションは封鎖されてしまう…。謎の病は、感染するとゾンビのように凶暴化し人々を襲っていく。正義感の強い2人が、人々を救うべく奮闘するサバイバルアクション!
見どころ
幼なじみの2人が友達を超えた深い絆で、信じ乗り越えていく姿が美しくかっこいい…。2人とも職業柄、めちゃくちゃ強いのも見どころです。マンションが封鎖されてしまうことで、食べ物を奪い合い、お互いに対して疑心暗鬼になってしまう住人たちの心理描写や死闘にハラハラしますが、続きの展開が気になって一気に完走してしまうこと間違いなし。
主演の刑事チョン・イヒョンを演じるのは、アイドルグループZE:Aのメンバーで俳優のパク・ヒョンシク。これが除隊後復帰作!待っていた人も多いのでは。183センチの高身長に甘いマスク…今年32歳ですが、高校時代の制服姿も全く違和感を感じさせないさわやかさ。
本作では、運命的な出会いをした同級生のセボムを密かに思い続け、彼女を守ることに徹底する勇敢な刑事役ですが、キレキレのアクションシーンも含め、沼に落ちる視聴者が続出の予感!大人の色気も兼ね備え、除隊後さらにパワーアップしたパク・ヒョンシクの魅力をぜひ堪能してほしいです。
はちゃめちゃに強く正義感に溢れた警察特攻隊のエース、ユン・セボムを演じるのは、先にご紹介していますが『ムービング』にも出演中のハン・ヒョジュ。『ムービング』との違いに驚くはず!

戦闘能力が高いのは同じなのですが(笑)、こちらでは、前向きで明るく、冷静に人々を救っていくヒロインを演じています。パク・ヒョンシクと初共演とは思えないケミ(相性)のよさで、アクションの連携もラブも息がピッタリ!
そのほか、極限状態により狂っていくマンションの住人たちを演じる俳優陣もベテランぞろいで、リアル…!たくさんあるゾンビものの中でも、人間っぽさがより濃く描かれた作品なように感じました。

現地では2021年に放送された作品で、すぐにコンテンツに昇華させるのはさすが韓国。「コロナ禍」を経た私たちだからこそ感じられることもあるはず。
▼作品情報
『ハピネス -守りたいもの-』U-NEXT独占配信中
今月のドラマPickはいかがでしたか? 今回は、非リアルな設定の中で描かれる恋愛作品を3本ご紹介しました。ファンタジーですが、どれも少しクスッとできるカップルのかわいらしいやりとりがあるので、気軽に観られます。ぜひチェックしてみてくださいね!
ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は300ほど。インスタグラム【@punnikouri(外部サイト)】。

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