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映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』あらすじ・最新情報(2023年5月26日公開)

(C)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれた傑作スピンオフ『岸辺露伴は動かない』を、高橋一生主演でドラマ化した制作陣が再集結。フランス・ルーヴル美術館との共同企画作品として描かれた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が、パリロケ敢行で完全映画化され、アスミック・エース配給により、5月26日に公開されることが発表された。

 昨年の秋から始まった日本国内での撮影は終了し、現在、パリでの撮影を継続中。ルーヴル美術館をはじめ、ポン・デ・ザール(芸術橋)、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋、カルーゼル広場など、名だたる名所での大規模ロケを実施。「モナ・リザ」が所蔵されていることで有名なルーヴル美術館で映画の撮影許可が下りるのは異例で、日本映画では2014年に公開された『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』以来2作目となる。

『岸辺露伴は動かない』とは?

 荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれた傑作スピンオフ。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴が、奇怪な事件に立ち向かう姿を描いたミステリー。

 高橋主演でドラマ化され、2020年12月に第1期(第1話〜第3話)、21年12月に第2期(第4話〜第6話)、22年12月に第3期(第7話〜第8話)が放送され、「実写化の理想系」「完成度が高すぎる」などそのクオリティを多くの原作ファンが絶賛。さらに、一話完結型の構造が功を奏し、人気は原作ファンに留まらずドラマファンにも大きな反響を呼び、ギャラクシー賞テレビ部門21年1月度月間賞を受賞。さらに、昨年12月から世界配信がスタートしたAmazon prime videoでも高い人気を誇っている。

(※1)ルーヴル美術館のバンド・デシネプロジェクトは、ルーヴル美術館による、国内外の漫画家とのコラボレーション企画。「バンド・デシネ」とは「デッサンの描かれた帯」という意味のフランス語が語源のフランスの漫画。「第9の芸術」とも呼ばれる。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』とは?

 09年にフランス・ルーヴル美術館のバンド・デシネプロジェクト(※1)のため、荒木が描き下ろした初のフルカラーの読切作品。世界一有名と言っても過言ではない古今東西の美が集結したルーヴルに、日本の漫画家として初めて作品が展示されたことでも話題となった。

 物語は、美の殿堂・ルーヴルを舞台に展開される「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う、極上のサスペンス。露伴の知られざるルーツも明らかになる。これまでの「動かない」実写化シリーズの9話目ともいえる一方、読み切り作品として、原作やドラマを知らない人でも楽しめる造りとなっている。

荒木飛呂彦初のフルカラー作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス) (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

荒木飛呂彦初のフルカラー作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス) (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』あらすじ

 「この世で最も黒く、邪悪な絵」。その謎を追い、特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴はフランス・ルーヴル美術館を訪れる。そこには数々の恐ろしい出来事が待ち受けていた…。

超特報

出演者一覧


キャストコメント

【高橋一生/岸辺露伴 役】
 岸辺露伴という人間を演じさせていただいてから、3年目に入りました。劇場版や映画版と銘打たない今作においても、岸辺露伴を演じ続けさせていただけていることは、僕の人生にとって非常に特異な出来事です。

 今はパリの現場でこの情報解禁コメントを書いています。周りにはドラマの第一期から岸辺露伴を作ってきた素晴らしい日本のチームが居ます。そこに日本の映画チーム、加えてここ数日は極めてプロフェッショナルで真摯な、これまで第一期二期三期を共に作ってきたかと錯覚する様なフランス現地のチームが合流し、唯一の作品が出来上がっていくのを目の当たりにしています。

 第1期の撮影時、演出の一貴さんと、あくまで夢の話として『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の話をしていました。いつか実際に、パリで撮影が出来たら、と。そして今、パリ市街の石畳の上、露伴として立っている自分に違和感を覚えていないのは、間違いなく、卓越したスタッフワークに支えられているからだと思います。異国においてもこれまでと何も変わらずに露伴で居られる事を、心から感謝しています。

 今撮影しているフランスパートだけではなく、既に撮影を終えている日本パートも作品全体の重要な部分を担っています。ジョジョの全作品においても大事な要素である血脈、受け継がれるもの、過去、が今作においても語られます。それらと向き合うことは、今自分が存在していることにつながります。時間は誰にとっても優しくも残酷にもなりますが、例外なく今作の露伴にも、その存在を問いかけてきます。

 今作は実写ドラマである『岸辺露伴は動かない』シリーズと地続きであり、シリーズ9話目とも言える物語になります。これまでドラマシリーズを観てくださった方はもちろん、独立した一つの作品としても、これまでの露伴の足跡をご存知ない方にも楽しんでいただける映画作品になっていると思います。

 劇場に足を運んでくださる皆さんにおかれましては、非常にユニーク(奇妙、特異、唯一)なこの作品を楽しんでいただければと思っています。
1980年12月9日生まれ、東京都出身。映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍。『嘘を愛する女』(2018年)、『空飛ぶタイヤ』(18年)、『億男』(18年)の演技で第31回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞、舞台『天保十二年のシェイクスピア』(20年)で第45回菊田一夫演劇賞、『フェイクスピア』(22年)で第29回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。近年の主な出演作に『九月の恋と出会うまで』(19年)、『引っ越し大名!』(19年)、『ロマンスドール』(20年)、『スパイの妻』(20年)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(21年)、『シン・ウルトラマン』(22年/声の出演)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17年/NHK)、『雪国 -SNOW COUNTRY-』(22年/NHK)、『岸辺露伴は動かない』(20-22年/NHK)など。1月14日スタートの土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡 〜花火師・望月星太郎の憂鬱』(テレビ朝日系)に主演する。
【飯豊まりえ/泉京香 役】
 『岸辺露伴は動かない』第3期ドラマは放送終了したばかりですが…実は映画の撮影も密かに進行していました! 今期ドラマのラスト、私のせりふにもありましたが露伴先生がついにルーヴルへ! 私も担当編集として、パリに行けることになりました!

 今回も引き続き、素敵ないつものチームに支えていただきながら新しいスタッフさんにも加わっていただき、より一層心強く、素晴らしい環境のもと、お芝居をさせていただけていることを心から感謝しています!

 フランスの現地スタッフさん達との撮影では言葉の壁を越えて、大きな規模の作品作りが出来ている幸せを噛み締めていました。忘れられない経験になりそうです。

 ここまで長く皆さんに楽しみにしていただける作品に、また新しいエピソードが加わることをとてもうれしく思っています! 露伴先生と京香が、遠く離れたルーヴル美術館に隠された謎と、過去に向き合います! ぜひこれまで通り、楽しんでいただけたらと思っています!
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年の女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。「Oggi」専属モデル、「MORE」レギュラーモデルとしても活躍中。近年の主な出演作に『いなくなれ、群青』(19年)、『シライサン』(20年)、『くれなずめ』(21年)、『君と世界が終わる日に』(21-22年/日本テレビ、Hulu)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(22年/フジテレビ)、『ちむどんどん』(22年/NHK)、『オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜』(22年/日本テレビ)、『夏へのトンネル、さよならの出口』(22年/声の出演)、『岸辺露伴は動かない』(20-22年/NHK)などがある。
【木村文乃/奈々瀬 役】
 『岸辺露伴』チームには初めての参加になりますが、これまでシリーズを作り上げてきた皆さんのチームワークにはとても余裕があって、ひとつひとつのシーンを総合芸術として作り上げる!という熱い思いがとても伝わる現場でした。

 原作がありそして国内外に熱烈なファンの方々がいる物語なのでプレッシャーも大きかったですが、そんな最高のスタッフキャストの皆さんに支えて頂き、お芝居の方法も役柄も世界観も、これまでの経験とは全く違うアプローチの挑戦が叶ったように思います。そして、自分が出演した以外の撮影もどのようにされていたのか、完成を心待ちにされている方々と同じ気持ちで映画を観ることを、楽しみにしています!
1987年10月19日生まれ、東京都出身。『アダン』(06年)のヒロイン役としてキャリアをスタートさせ、同年の『風のダドゥ』(06年)では主演を務める。以降も数多くのドラマ、映画に出演。近年の主な出演作に『居眠り磐音』(19年)、『ザ・ファブル』シリーズ(19年、21年)、大河ドラマ『麒麟がくる』(20年/NHK)、『BLUE/ブルー』(21年)、 『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』(21年)、『七人の秘書 THE MOVIE』(22年)、『LOVE LIFE』(22年)などがある。
【長尾謙杜/青年期の岸辺露伴 役】
 お話を頂いた時は驚きが大きかったです。原作はもちろん高橋一生さんが演じるドラマ版も視聴者として楽しませていただいてましたのでこの世界に自分が入ることができ、とてもうれしく思います。

 原作に登場する露伴先生の過去の一コマ一コマを頼りにたくさん想像して監督の渡辺さんともお話ししながら作っていきました。素敵なスタッフの皆様にもたくさん支えていただき楽しく撮影させていただきました。

 最後に、シンプルに言います。ぜひ劇場に足を運んでください! この素晴らしい世界を楽しんでいただけたらと思います。
2002年8月15日生まれ、大阪府出身。ジャニーズグループ「なにわ男子」のメンバー。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(19年/日本テレビ)出演以降、さまざまな映画やドラマに出演。主な出演作に『メンズ校』(20年/テレビ東京)、『となりのチカラ』(22年/テレビ朝日)、映画『HOMESTAY(ホームステイ)』(22年)、『パパとムスメの7日間』(22年/TBS)などがある。
【安藤政信/辰巳隆之介 役】
 人気シリーズ企画の岸辺露伴作品に参加が出来てとてもうれしく思います。Parisでの撮影が楽しみでしかたありません。必ず皆さんに最高の状態で作品を届けられると確信しています。岸辺世界の僕を楽しみに待っていて下さい。
1975年5月19日生まれ、神奈川県出身。北野武監督『キッズ・リターン』(96年)でデビューし、第20回日本アカデミー賞新人賞、第34回ゴールデン・アロー賞映画新人賞、キネマ旬報新人賞 第11回高崎映画祭最優秀新人賞を受賞。以降、映画を中心に写真家としても活動。近年の主な出演作に『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(21年)、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(21年)、『ボイスII 110緊急指令室』(21年/日本テレビ)、『千夜、一夜』(22年)、『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(22年)などがある。
【美波/エマ・野口 役】
 子どもの頃、兄の漫画を盗み読みしては一人で怖がっていた、荒木飛呂彦氏の世界。イメージが夢に出てきては、飛び起きていた。

 時が経ち、近所の本屋さんで見つけた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。恐る恐る手に取り、ページをめくった。摩訶不思議な物語に吸い込まれ、虜となった。細部までが芸術的に感じられ、自分が大人になった事を確認できた瞬間でもあった。

 今、私はこの物語の一人を演じている。未だに信じられない。衣装も、セットも、正に露伴ワールド。高橋さん、飯豊さん、渡辺監督、そして現場スタッフさんたちの信頼関係の築き上げを肌で感じ、幸せな撮影日々を過ごした。本当に楽しかった。漫画とは一味違う、美しく、妖しいお話が、皆さんの眼に届く日を心待ちにしています。
1986年9月22日生まれ、東京都出身。『バトル・ロワイアル』(00年)でデビュー以降、映画、ドラマ、舞台へと活躍の場を広げる。現在は国内外の様々な映像作品に出演。近年の主な出演作に『ばるぼら』(20年)、『MINAMATA―ミナマタ―』(21年)、『風よあらしよ』(22年/NHK)、『First Love 初恋』(22年/Netflix)などがある。

監督:渡辺一貴

 映画『暗殺の森』(1970年)で描かれるパリは退廃的で陰鬱だ。人々が生を謳歌する「花の都」ではなく、死と倒錯の匂いが充満した「黒い街」。3年前にプロジェクトが始まって以来、『岸辺露伴は動かない』の映像ルック、美術設定、扮装表現は、常にこの映画から有形無形の大きな刺激を受けてきた。

 撮影で訪れたパリは『暗殺の森』と同様、今にも落ちてきそうな厚くて重い雲に覆われ、凍てつく雨が降り続く、美しくも冷たい世界だった。

 そこに今、岸辺露伴が立っている。既視感と高揚感が入り混じる不思議な感覚。しかし感傷はない。露伴は当たり前のように、そこにいる。いつものように、撮影は始まる。
1969年生まれ。1991年にNHKに入局後、数多くのテレビドラマ作品を手掛ける。現在はNHKエンタープライズに所属。主な演出作品に『監査法人』(2008年)、『リミット -刑事の現場2-』(09年)、大河ドラマ『龍馬伝』(10年)、大河ドラマ『平清盛』(12年)、『お葬式で会いましょう』(14年)、連続テレビ小説『まれ』(15年)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17年)、『浮世の画家』(19年)、『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』(20年)、『おもひでぽろぽろ』(21年)、『雪国 -SNOW COUNTRY-』(22年)、『岸辺露伴は動かない』(20-22年)などがある。本作で初めて劇場公開映画の監督を務める。

脚本:小林靖子

 初めて『岸辺露伴は動かない』を実写化するとお聞きした時、映画になるという想像はカケラもしていませんでした。またシリーズが回を重ねる度に皆で挙げていた原作候補に、この『ルーヴルへ行く』が入ることはありませんでした。そんなダブルでリアリティのない話が実現します。珍しく露伴自身がフォーカスされた物語です。ぜひ映画館で楽しんでいただければと思います。
1965年4月7日生まれ、東京都出身。数多くの特撮ドラマやアニメ作品の脚本・シリーズ構成を務める。講談社「コミックDAYS」にて連載中の漫画『断罪六区』で原作を担当。主な作品に「スーパー戦隊」シリーズ、「仮面ライダー」シリーズ、「牙狼 GARO」シリーズ、「進撃の巨人」シリーズ、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、『映画刀剣乱舞』(19年)、『岸辺露伴は動かない』(20-22/NHK)などがある。

作品タイトル:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
出演:高橋一生 飯豊まりえ
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
(C)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
公式サイト:kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp
公開:2023年5月26日(金)

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