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小澤アナ「『脱力』は私のアイデンティティ」 当初は本職とのギャップに困惑も、見出した“自分だけ”の役割
番組の世界観を掴むまでの苦労… 本番中に体調不良になった際、有田が見せた“神アドリブ”に感銘
小澤陽子最初に聞いた時は「私でいいんですか?」という気持ちでした。バラエティにも挑戦してみたかったので、とても光栄でしたし嬉しかったのですが、それと同時に、私にそんな大役が務まるのだろうかという不安もあって…。ご出演されている芸人さんは、みなさんお笑いを極めている方ばかりなので、その世界観をバラエティ初心者の私が壊してはいけないという気持ちが大きかったです。
――いざ出演されてみていかがでしたか。
小澤陽子アナウンサーとしては、間をあまり空けてはいけないという意識が常にあるので、つい何かコメントを言って間を繋ごうとしてしまうのですが、制作側にとってその行為は番組の世界観を壊す恐れもあって。台本はあっても、収録は有田さんの世界観ありきで動いていくので、私たちはそこに乗っかるのが1番ベストなんです。ですから、その空気感を掴むまですごく苦労しましたし、今も難しいなと感じることが多々ありますね。
――芸人さんが本番で何をするか全くわからないというのも、難しいところですよね。
小澤陽子基本的には台本の想定に沿って進むのですが、芸人さんの反応に合わせて有田さんが台本と違うことを急きょ言ったとしても、他の出演者は全員そこに乗っかるのがこの番組の掟といいますか…“芸人さんvs全ての出演者”のような感じなので、どんな流れでも必死に対応するようにしています。
小澤陽子芸人さんは色々と疑いながらスタジオに入られるのですが、本番中にチラチラと私の方を見て様子を伺うこともあるんです。私の視線や表情でバレてしまわないように、あたかも「そうですけど?」と装いながら進行するのが大変で(笑)。リハ−サルは行わず、各自が台本を読み込んでから本番で初めて一つになるため、毎回ものすごい緊張感です。基本的に収録を止めないので、いまだにどの番組よりも緊張します。
――小澤アナが思う“有田さんのすごいところ”はどんなところでしょうか。
小澤陽子有田さんは、毎回収録直前までかなりの時間をかけて番組の内容や流れを制作チームと練ってらっしゃるので、その全力で向き合う姿勢にいつも感動します。以前、私が本番収録中に体調が悪くなってしゃがんでしまったことがあるのですが、この番組はどんなことがあっても収録を止めないので(笑)、有田さんがとっさに機転を利かせてアドリブで対応してくださったんですよね。その時は、申し訳ない気持ちがあふれたのと同時に、有田さんの瞬発力・発想力の凄さを改めて実感しました。とても尊敬しています。
――有田さんからの言葉で今でも心に残っているものはありますか。
小澤陽子「設定を決めたら、台本通りじゃなくていいから会話みたいにやればいいんだよ」と有田さんがアドバイスしてくださったのですが、その言葉はとても心強かったです。あとは、収録後に「あれ良かったよ」とふと言われるとホッとしますね(笑)。有田さんに認められた感じがして、とても嬉しくなります。