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鷲見玲奈「自分をどう見せるか」…フリーになって1年半、“求められるもの”への悩み
タレントと同じ立ち位置で勝負、「どう自分を表現したらいいか…」
鷲見玲奈 局アナ時代は原稿をそのままお届けすることがほとんどでしたが、フリーになってタレントさんと同じ立ち位置でやらせてもらっていくなかで、どう自分を表現したらいいか、何が求められているのか悩みながら、1年半やってきました。グラビアも同じでしたが、今回はそうした凝り固まった考え方から解き放たれて、撮影ができたんじゃないかなと思います。
――『鷲見玲奈ファースト&ラスト写真集「すみにおけない」』は、オリコン週間BOOKランキングのジャンル別「写真集」で1位になりました(8/16付)。当初は「期待に応えられるか」という不安もあったとのことですが。
鷲見玲奈 とてもありがたいのですが、感じ方は人それぞれだと思うので、今でも不安は残ったままです。ただ、女性からも肯定的な声をいただけたのはすごく嬉しくて。おのののかさん夫妻からも、「オシャレで変にいやらしくないから、夫と安心して見られた」と言っていただけて(笑)、ホッとしました。
――自分を見せることには、まだ不安や試行錯誤があるんですね。では、テレビ東京の局アナ時代に培われ、今に生きていることはなにかありますか?
鷲見玲奈 当時、スタッフの皆さんの苦労や想いを間近で見てきたので、そうした方々への感謝は学ぶことができました。
望むのは自然体な活動、その上で「淘汰されてしまうなら仕方ないのかな」
鷲見玲奈 バラエティーに出ることも多いのですが、エピソードトーク用のアンケートに、うまく答えられなくて。自分の“引き出し”に何が入っているか、どうしたら取り出せるのか…毎回苦労しています(笑)。普段から「これは使えるかも!」とか、メモを取るようになりましたね。なるべく嘘なく、自分を出していきたいと思います。
――良かったと思うことは?
鷲見玲奈 Instagramなど、SNSでファンの方と自由にコミュニケーションを取れることですね。とはいっても、実は局アナ時代から、けっこうSNSで自分を出していたんですけどね(笑)。だからこそ、いろいろ言われることもあったし、それは今も変わりません。局アナ時代も最初のころは「局アナがSNSをやるのはあまりよくない」と言われていましたが、だんだんそれも変わってきて。番宣につながることもあって、「どんどんやっていこう」という流れにはなっていました。
――なるほど。以前のインタビューでフリーアナという立場についても語っていましたが。
鷲見玲奈 私自身がやりたいことは、いただいたお仕事にNGを出さず、真摯に取り組むこと。求められたことに可能な限り応えたいと思っています。変に作戦を練ると苦しくなるし、目標を定めると可能性が狭まってしまう。素敵な先輩たちの姿を見ながら、今後も自然体で、無理せず活動できればいいなと思います。そうしていった上で淘汰されてしまうのであれば、もう仕方ないのかなって受け入れると思います。
――今後と言えば、写真集の第2弾は考えているんですか? 発売前は「最初で最後」と言っていましたが、1位になって気持ちが変わったり…。
鷲見玲奈 いえ、それはないです(笑)。こだわり抜いて作ったので悔いはありませんし、一度自分で「最初で最後」と掲げたからには、実行したいですね。
――なるほど。では、最初で最後だけに、貴重な写真の中でもお気に入りは?
鷲見玲奈 表紙にもなっている、黒の衣装を着ている写真とか、すごく好きです。ほかにも、私のリクエストや、現場の空気で生まれた写真がいくつもあります。すごく笑い、リラックスできた現場でもあったので、そういう自然な素の姿が出せているんじゃないかな。男性にも女性にも楽しんでいただける写真集になっていると思うので、ぜひ見ていただければうれしいです。
(文:衣輪晋一)
『鷲見玲奈ファースト&ラスト写真集「すみにおけない」』
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