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ORICON NEWS
2021年 上半期ブレイク俳優ランキング
出演作が途切れない実力派 番宣でのバラエティ需要も高い
これまではひとくせある“バイプレイヤー”としての立ち位置で、認知度を高めていたが、昨年は『生きちゃった』や『泣く子はいねぇが』など映画で主演を果たすまでに。昨年10月期のドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)では、ヒロインに恋心を抱き、一度はいい関係になるも、彼女の本心を理解して身を引くパティシエ役を演じて、その切ない演技にSNSで「キュンとした」と数多く投稿され、女性ファンを増やした。その人気は、ドラマや映画以外にCMでも発揮。木村拓哉と共演のマクドナルド、長澤まさみと共演の「金鳥 虫コナーズ」などで名前、顔ともにお茶の間に定着させた。
俳優・中野英雄の息子であり、もともと二世として見られていた部分もあったが、2019年6月に「太賀」名義から、「“仲間”との出会いが俳優人生の財産である」と、現在の名前に改名。俳優としてのキャリアを積んだからこその改名であり、二世俳優という見られ方から完全に脱却し、独自のオリジナリティと地位を確立したといえる。
どんな役柄を演じても、どこか茶目っ気があり、愛されているのも俳優仲間の多い彼の人徳ならでは。そんな彼に「演技もあって、すごく上手で良い味をだしていて、確立してきている。応援してます!」(宮城県/30代・男性)、「その作品作品で味が違い、心地よい存在感を発揮してくれる。良い俳優さんだな、と思ってお見かけしております」(北海道/40代・女性)と30〜50代の世代別で1位に。
加えて、「テレビで見かける機会が多くなった」(千葉県/40代・男性)の声もあり、ドラマをフックにバラエティ番組に出演する機会も多いが、コメディ俳優としての一面を生かしながら、バラエティでの立ち回りもしっかり押さえている点も人気。シリアスからコメディまで、どの立ち位置もこなせる存在として今後ますます活躍の場を増やしていきそうだ。
俳優デビュー3年目で初の大河出演 若年層からの支持集め上位入り
それを経て、今年は吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)に出演。主人公・渋沢栄一のいとこから養子となる、尾高平九郎役で、ちょんまげ姿も板についた存在感を発揮している。ドラマ『桜の塔』(テレビ朝日系)では、刑事役を演じるなど“社会人役”も増え、今年は俳優デビュー3年目ながら、飛躍の年に。
映画では昨年出演した『弥生、三月 −君を愛した30年−』『ドクターデスの遺産−BLACK FILE−』『望み』の3作品の功績から、「第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞」を受賞。どんな役柄も巧みに演じ分け、『望み』の堤幸彦監督からは、完成披露舞台挨拶で「若い俳優の中でもかけがえない、誰にも代えられない存在感を持っている」と岡田の演技を高く評価した。
世代別では10代、20代で1位になり、アンケートで「アカデミー賞新人賞を受賞されててよく見るから」(愛知県/10代・女性)、「各ドラマでの違った演技が、若いのにすごく貫禄を感じるようになった」(滋賀県/20代・男性)と若年層から支持を集めた。
大河での演技を称えたコメントも多く、「大河ドラマが大きい。どの役も違和感なく馴染んで、邪魔しない。でも印象に強く残る稀有な俳優さん」(愛知県/40代・女性)、「昨年後半からたくさん出ていて、今期の大河ドラマにも出てさらに飛躍したなと思ったから」(愛知県/20代・女性)などの声もあった。
倫理教師役を好演、カメレオン俳優として存在感ひかる
主演ではなくても、毎回物語のキーとなる役柄を演じることが多い山田。12シーズン続いたテレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係』を引き継ぎ、現在シーズン4まで放送の『特捜9』では、若手刑事・新藤亮役を好演し、人気を得ている。
また、今年1月クールのドラマ『青のSP−学校内警察・嶋田隆平−』にも出演しており、 藤原竜也演じる嶋田の後輩刑事を熱演。「『青のSP』での明るい刑事役と『ここは今から倫理です』での暗い高校教師役が全く違う性格の人物でしたが、どちらも魅力的でした」(神奈川県/40代・女性)と同じクールで全く別の役を演じるなど、“カメレオン俳優”ぶりに磨きがかかっている点も鮮烈だった。
7月7日放送スタートの『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)のほか、『東京リベンジャーズ』など3本の映画出演が控えるなど、今後もさらに多彩な活躍を見せてくれるはずだ。
『ドラゴン桜』第2シリーズを熱演した若手俳優がランクイン
ドラマ出演としては『ドラゴン桜』が4作目となったKing & Princeの【高橋海人】が9位に。同作では東大専科のメンバーの瀬戸輝を演じた高橋だが、昨年出演の『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系)とはタイプの異なる役柄となり、俳優としての存在感を印象付けた。「演技がすごくうまくなっていてこれからが楽しみです」(千葉県/40代・男性)、「どちらかというと憑依型に感じるくらい高橋海人を忘れる演技に圧倒されます」(京都府/50代・女性)などさらなる飛躍への期待コメントが多く寄せられた。
10位の【加藤清史郎】は、『ドラゴン桜』の出演で「子役からうまくステップアップしたのではないかと思う」(東京都/50代・女性)「ドラマ等で、子役から一皮剥けた俳優として、注目されているから」(福井県/40代・男性)と、昨年からの俳優業再開で、これまでの“子役イメージ”を一新させることに成功したようだ。
“芸人俳優”が上半期も続々出演 普通っぽさで需要高まる
ゲスト出演ではなく、物語のメインに絡むレギュラーとして登場しているのも印象深い。ランクインしなかったものの、『ドラゴン桜』(TBS系)の三四郎・相田周二、『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京系)のかもめんたる・岩崎う大、『恋はDeepに』(日本テレビ系)のオリエンタルラジオ・藤森慎吾、『泣くな研修医』(テレビ朝日系)の山口智充など、俳優として出演したお笑い芸人は上半期も多くみられた。
7月以降も、『#家族募集します』(TBS系)には丸山礼が、『イタイケに恋して』(日本テレビ系)に超新塾・アイクぬわら、『緊急取調室』(テレビ朝日系)のドランクドラゴン・塚地武雅などの出演が決まっており、俳優・女優ともにお笑い芸人が今後も大挙してブレイクランキングに登場する可能性は高い。
コロナ禍で在宅時間が増えたからこそ、ドラマを観て癒やされる人も増えているはず。こんな時期だからこそ、ハートウォーミングな優しい演技ができる俳優や、一時の笑いをくれる“芸人俳優”たちに注目が集まった。年末の同ランキングではどう変化しているのか注目だ。
【調査概要】
調査時期:2021年6月3日(木)〜6月9日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
調査時期:2021年6月3日(木)〜6月9日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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