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海外からも注目 ブックカバーが人気の”街の本屋”、コロナ禍を勝機に「書籍も捨てたものじゃない」

コロナで遠方客減少も、売上は微増「読書離れの一番の要因は、暇がなかっただけ」

――コロナ禍の緊急事態宣言下ではキャンペーンを中止されていました。中止に至るまでに悩んだことはありましたか?

小西さんコロナ禍において、来店促進のようなキャンペーンを大々的には発表しにくいこともあり、一旦新しいブックカバーに関しては発表を控えていました。この頃から、「来店できないから通販をしてほしい」といった連絡をいただくことが多々あり、通販を検討し始めました。

――1年に渡り断続的に緊急事態宣言が敷かれましたが、どのような営業状況でしたか?

小西さんコロナ前はブックカバーを目的に遠方から来店される方も多かったのですが、今は減少したかなと…。ただ幸い、おうち時間が増えたために本を読んでくださる方自体は増えたようで、コロナ前に比べ売上は微増いたしました。

――コロナ禍での書店経営で悩んだ点を教えてください。

小西さんほかの小売店さんも一緒だと思うのですが、密を避けるといった一般的な部分や、取次や出版社とのやり取りがしにくくなった点などですね。トークイベントやブックカバーを使った集客など、O2O (Online to Offline)的な施策をもっとやっていこうとしていた矢先だったので、ちょっと戸惑いはありました…。ただ、オンライン化していくいい機会だとも思うので、色々チャレンジできたらなと今は思っています。

――コロナ禍での書店の役割や需要については、どのように感じましたか?

小西さんコロナ初期の頃は、周りのお店が閉まっていたこともあり、20年くらい前にタイムスリップしたかのような賑わいでした。リスクがあるにも関わらずたくさん来ていただき、まだまだ書籍も捨てたものじゃないんだなと思いました。読書離れの一番の要因は、単に暇がなかっただけなんですね(笑)

――ブックカバーは紙ならではの企画ですね。電子書籍の流通がますます広まるなか、紙書籍の可能性についてはどのように感じていますか?

小西さんユーザビリティという点では、紙の本のほうが見やすさはあるのかなと思っています。そもそもインターネットを通じての情報取得が当たり前になった現在、ベストセラーでさえ知らない方も多いと思います。電子書籍、紙の書籍ともに読書というカテゴリーは同じなので、もっと本を知ってもらうきっかけを推進していかないといけないと思っています。認知なくして購買はないので。どういった形になるかはわかりませんが、当店も電子書籍の取り扱いを検討しています。

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