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(更新: ORICON NEWS

第4回 “芸能界のご意見番”ランキング

第4回 “芸能界のご意見番”ランキング

 タレントがワイドショー等のコメンテーターとして発言することが定着した昨今。彼らはエンタメにとどまらず、国内外の時事ネタまで、幅広い発言を求められることが多い。そのため、テレビだけではなくSNS上でも積極的に自身の意見を発信する芸能人が増えている印象だ。そこで、ORICON NEWSでは10代から50代の男女へ『“芸能界のご意見番”ランキング』をアンケート調査。その結果、【マツコ・デラックス】が4連覇を達成し、5年連続が条件となる“殿堂入り”に王手をかけた。

ジェンダー目線の発言にも注目「意見を聞きたくなる存在」

  • 来年は殿堂入りに? 今回で4連覇となったマツコ・デラックス(C)ORICON NewS inc.

    来年は殿堂入りに? 今回で4連覇となったマツコ・デラックス(C)ORICON NewS inc.

 今年も全世代から圧倒的な支持を集め、4度目となる首位に輝いた【マツコ・デラックス】。世代別で見ても、10代〜50代すべてで1位を獲得し、“ご意見番”として圧倒的な存在感を見せている。

 コロナの影響で『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)の終了や『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の降板などレギュラー番組が減ったと思われたが、TBS系で4月18日より『週刊さんまとマツコ』がスタートすることが発表されており、依然として視聴者から求められていることが伺える。

 中でも『マツコの知らない世界』(TBS系)では、紹介した商品が売り切れになるなど、放送から10年経つ現在でもインフルエンサーぶりを発揮。4月6日放送の同番組では、エンターテインメントについて「日常と全く違う何かに憧れて、その人たちに何か想いを託すことをしたいわけじゃん。(J-POPに)あまりにも等身大の人、多すぎない?」と語って、大反響を巻き起こした。

 誰もが意識下で感じていることを言語化して、世間に問うマツコに「マツコさんならどう思うだろう、と意見を聞きたくなる存在で、実際言葉にする内容がしっくりくる内容が多いから」(女性/香川県・20代)、「時代にあった考えとはっきりした自分の意見を言っている」(男性/東京都・50代)と老若男女が支持。

 昨今の社会の状況からも、「ジェンダー特有の視点と豊富な知識から鋭く切り込むコメントに説得力がある」(大阪府/50代/男性)と、多様性のある発言も求められている。

昨年2位をキープ 大御所感のない“最強ご意見番”に

  • SNSでの発言も日々注目されている松本人志(C)ORICON NewS inc.

    SNSでの発言も日々注目されている松本人志(C)ORICON NewS inc.

 ダウンタウンの【松本人志】は今年も順位をキープし、世代別でも10〜40代では2位を獲得。Twitterのフォロワー数は814万人を有し、芸人に関してのスキャンダルが起きた際に常にその発言に注目が集まっている。コメンテーターを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、身内のことでも“忖度なし”で私見を述べる点も評価。ゲストの話を聞く『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)が4月から『人志松本の酒のツマミになる話』にリニューアル。番組内やSNS等で育児についての経験談を語ることも。

 そんな松本の姿勢を「誰かのマネではない、独自の目線で発言しているし、個人的には納得できるものが多いから。発言がネットニュースになる確率の高さを見ても、影響力が大きいんだと思う」(男性/青森県・40代)、「堅いことでもおもしろく言ってくれるから」(女性/和歌山県・20代)と笑いを交えつつも、持論を唱える姿に、他者にはない役割を果たしている。

 “ご意見番”といえば年配の大御所のイメージを持つ人も多いが、松本に関してはいい意味で「大御所感がなくご意見番という感じを出していないのが良い」(男性/島根県・20代)という意見もあった。お笑いの賞レースでの審査員等も多く担当しており、本懐である“お笑い界のカリスマ”の発言としても、常に一目置かれる存在であり続けている。

大御所のスキャンダルもバッサリ斬る誰にも勝てない発言力

  • 「歯に衣着せぬ物言い」が支持されている和田アキ子(C)ORICON NewS inc.

    「歯に衣着せぬ物言い」が支持されている和田アキ子(C)ORICON NewS inc.

 30代以上からの支持を獲得し、3位にランクインした【和田アキ子】。TBS制作の全レギュラー番組(ドラマを除く)で最長寿番組の『アッコのおまかせ!』の総合司会を1985年から務める彼女。昨年35周年を迎え、「生放送バラエティー番組、同一司会者最長放送」としてギネス世界記録に認定された。同番組では、芸能ニュースを扱うことも多く、歯に衣着せぬ発言はいまだ健在だ。

 パーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』でも、芸能界のスキャンダルや時事ネタ、どんなことでも自身の率直な意見を発信。芸能界の礼儀に厳しい“ゴッド姉ちゃん”である和田だが、大御所にもタメ口で話すフワちゃんに対して「機転が利くし頭が良い」と褒めるなど、懐の深さも持ち味だ。

 そんな和田に「歯に衣着せぬ物言いなのがいい。どの世界にもそういう人はいた方がいいと思う」(女性/埼玉県・30代)、「芸能界歴が長く、多くのファミリー的な芸能人から慕われているように見える」(男性/大阪府・50代)と視聴者も評価。難しい言葉を使わず、瞬発力のある発言が和田の持ち味になっている。

“ご意見番=年配”を払拭? 若年層から支持を得た芸人も

 5位までは昨年と同じ結果となった同ランキング。芸人が多くランクインしているが、その多くが人生経験も豊富な年代が並ぶが、中堅芸人もTOP10に登場。

 最年少でのランクインとなったのは、7位のメイプル超合金【カズレーザー】。クイズ番組での博識イメージを生かし、『とくダネ!』(フジテレビ系)に引き続き、情報番組『めざまし8』(同局系)で金曜スペシャルキャスターを続投。独自視点からの発言が好感を持たれ、「しがらみや世間の風潮に忖度せず、自分の意見を貫き通して表現しているから」(男性/神奈川県・30代)と称賛された。

 フリーアナウンサーの夏目三久との結婚報道により、ご意見番たちからコメントをもらう側ともなった【有吉弘行】が8位にランクイン。昨年はTOP10圏外であったら、過去2回のランキングでは10位以内に入る常連ともいえる。

 そんな有吉には、「口は悪い、鋭い言い方だが正論だから共感できる」というコメントが多く寄せられた。また、「発言に責任を持てており、無闇に他人を攻撃することがない」(男性/愛知県・40代)という意見もあり、カズレーザー同様に、何事に対しても忖度せず、自分の発言による影響力の高さもわきまえている様子も好感が持たれている理由のひとつのようだ。
  • 独自視点からの発言で好感を得ているカズレーザーが7位(C)ORICON NewS inc.

    独自視点からの発言で好感を得ているカズレーザーが7位(C)ORICON NewS inc.

  • 8位の有吉弘行は自身の発言の影響力もわきまえた言葉選びに支持(C)ORICON NewS inc.

    8位の有吉弘行は自身の発言の影響力もわきまえた言葉選びに支持(C)ORICON NewS inc.

 かつて『“ご意見番”という言葉が嫌い』と話していたマツコが、殿堂入りを果たす可能性も見えてきた同ランキング。今年は、春の改変により朝の情報番組の終了や出演者の卒業が相次いだ。同時に『スッキリ』(日本テレビ系)には、池田美優(みちょぱ)、『ひるおび!』(TBS系)の朝日奈央など4月から新たにコメンテーターになった芸能人も多い。視聴者目線に立ち、わかりやすい言葉で視聴者の知りたい情報を伝え、新世代のご意見番になりうる人材が出てくるのか、楽しみだ。
【調査概要】
調査時期:2021年3月30日(火)〜4月5日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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