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後藤真希はなぜ”10年に一人の逸材”なのか? 「テレビの中の自分も本当の自分も、いつも客観視できた」

 先ごろ放送された音楽番組で現役アイドルとの共演が話題になった、後藤真希。モーニング娘。としてデビュー当時は、金髪に細眉の“ギャル”な見た目、芯の強さが際立つキレキレのパフォーマンスで“ゴマキ”という新たなアイドル像を確立した。女性アイドルとして「No.1の才能」「10年に一人の逸材」との呼び声も高い彼女が、デビューから20年が経過した今思うこととはーー。過去、現在、未来のアイドル像を語ってくれた。

デビュー時、大衆に与えた衝撃「当時はただ必死で、追い付こうと頑張っていた」

――『テレ東音楽祭2020秋』でAKB48さんと共演された際の反響はすごかったですね。SNSなどでは「アイドルオーラがすごい」「ラスボス感」などと言われていました。AKB48パフォーマンスだけど「ゴマキらしい」という声が多かったです。どんなことを意識されましたか。

【後藤】いろいろ考えたんですよ。私がモーニング娘。に在籍していたのは3年間だけですが、ほんわかした「ザ・王道アイドル」のメンバーがいるからこその対照的な存在として「生意気そう」「ヤンキーっぽい」「トガッてる」といったイメージをいまだに持たれているような気がして。だから、これまでの自分のイメージをちょっと変えたいな、今の自分を見せたいなという思いはありました。特に意識したのは“笑顔多め”です。私、もともと引きつりやすいんですよ(笑)。緊張で固まるんです(笑)。ただ、曲がかかると自然にパフォーマンスに意識が集中し、切り替わりますけど。今回は自分なりに笑顔でがんばってみました。

――デビューは1999年。後藤さんが加入し、センターになったことで、従来のアイドル像から「時代が変わった」くらいの衝撃を受けました。

【後藤】当時はただ必死で、追い付こうと頑張っていた感じです。それに私、真ん中とかはじっことか、よくわからなかったんですよ。だから『LOVEマシーン』のときに世間がザワついて、「センターってそんなに良いものなんだ!??」と思ったくらい。私はただ歌って踊る歌手になりたいと思って、『ASAYAN』でのモーニング娘。オーディションを受けて、運よく合格をいただけて。モーニング娘。の曲もあまり知らなかったし、メンバーのことも詳しくわからなかったりもして…今考えると「よくこの子、モーニング娘。に入れたよね、ホントよかったよね」と思います(笑)。

――そうだったんですね(笑)。
【後藤】ただ、モーニング娘。のオーディションを受けているときに、お母さんには「これを最後にしなさいよ」と言われたんです。そんなにたくさんオーディションを受けていたわけでもないんですけど、まさか受かると思っていなかったから、最終の5人に残って、2〜3日間お寺で合宿をして、そのままレコーディングスタジオで課題曲を録って発表を待つという流れで。それで受かって、お母さんがやっていたお店に「受かったよー」と報告に行ったんですが、全然信じていないの(笑)。

「大人たちが盛り上げてくれていたんだな…」今だからこそ分かる”ありがたみ”

――金髪、細眉のギャル姿は、演出だったんですか。

【後藤】あの当時は、夏休みに入ったばかりで、最初は黒髪にホワイトメッシュを入れて、「今年の夏はギャルになるぞ!」という気分でオーディションに行ったんです。それで、ちょうどその頃読んでいた雑誌『Egg』に「ブロンドが流行ってる」と書いてあったから、「じゃ、次はブロンドにするか」と。でも、会う度に髪型が変わるので、オーディションで「その髪の毛はどうしたの?」と聞かれて「いや、夏休みだから染めてみました」と言いました。その返事が衝撃だったらしいですよ(笑)。大人たちから見たら面白い子だったのかもしれませんね。

――そこからいきなりのセンターだったわけですが、「大人に推されるのが辛い時期でもあった」とテレビ番組でおっしゃっていましたね。

【後藤】番組に密着されていたことが、しんどく感じる時もありましたね。当時はまだ13歳で芸能界に入ったばかりで。いろいろな状況をよく理解していない子どもが、急に人の視線を集めることになったので、当時は厳しいと感じることも多くて気持ちがついていかなかったですね。辞めたいって思うこともありました。

 大人たちが良くも悪くも盛り上げてくれていたんだなと…後になってみるとありがたいことだったなと思うんですけどね。当時は純粋だったから何が正しくて、何が自分の中で違うのかわからず、怒られ続けることもたくさんあって、でも泣きたくないから我慢したり。一人になって泣いているとカメラで抑えられていたりして、ショックを受けたり…大変でしたね。(笑)

――後藤さんに視線が集中することを、周りの子たちは羨ましく見ていた面もあったり?

【後藤】どうですかね。ただ、歌うパートをいっぱいいただける子は、他の子の分まで頑張らないとという思いで歌うんです。でも、自分たちなりに精一杯頑張っているつもりでも、「頑張りが足りない」というような見え方をする場合もでてくるんですよね。そのプレッシャーはきつかったこともありました。

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