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中川翔子『黒髪セクシーな“しょこたん”がロックチューン全開!!』
10代の悩んでいた頃の自分にプレゼントしたい曲=「続 混沌」
中川翔子中川翔子名義のシングルは止まっちゃっていたので、自分としてもちょっと悔しい思いはしてたんですよ(笑)。でも、深海魚を釣りに行ったり(笑)、ラジオをやらせていただいたりといろいろなお仕事をやらせていただきつつも、やっぱりそのなかに歌があったからこそ10周年を迎えられたと私自身は思っているんですね。だからこそ、せっかく1年もかけて作るなら、今やりたいことを大事にあせらず形にしようって思ったんです。それに私もレベル28(28歳)になったので(笑)、このへんで思いきったことがしたかった。それで今回は黒髪ロングで激しいロックを歌おうと思ったんですよ。
――今回は楽曲のセレクトから、しょこたん自身が全面的に参加したそうですね。
中川はい。たくさんの候補曲を聴いて、これがいいって言いましたし、作詞は岩里祐穂さんにお願いしたいというのも私の意見です。本当に丁寧に作って、やっと産んだっていう感じ。だから、すごく今はスカッとしてますね。
――歌詞、とてもグッときますよね。特に、<カッコ悪くても、ひとりぼっちでもいい>という部分は潔い生き方だなって思いました。
中川中川翔子って検索すると“ぼっち”で出てくるくらいなんですけど(笑)、10代の頃は、そんな自分に悩んでばっかりだったんですよ。ひとりでいるのは好きなんだけど、ひとりぼっちだと思われるのは恥ずかしいって。でも、今となっては、ひとりって最高に気持ちいいし、むしろひとりの時間が必要。だから、誰に何を言われようが、どう思われようがニコニコしていられるんです。ネガティブをエサにして強くなるモンスターになってきたというか、落ち込むこともあればハイテンションな日もあるカオスな自分を楽しめるようになってきた。そういう私の気持ちを岩里さんが見抜いて書いてくれたのが、この「続 混沌」。10代の悩んでいた頃の自分にプレゼントしたい曲ができたなっていう気持ちですね。
肌が見えるような衣装に――ビジュアルのイメージはミイラ
中川私、数年前までは自分のことでいっぱいいっぱいだったんですよ。でも、いつの間にか、いつか生まれてくる我が子孫に伝えたい、教えたいっていうふうに考え方が変わってきた。だから、言葉も今まで以上に責任を持って発していかねばって思ってるんです。この曲も10年前の自分に聴かせたい曲でもあるんですけど、10代って悩んでしまう年頃だから、もし今悩んでいる子がいたら、出会ってくれたらいいなと思う。例えば落ち込んだり悩んだりしたときに聴くと何かに気付くかもしれないですし、カラオケで歌ったら、スカッとすると思いますから。
――ジャケット写真やミュージックビデオも大胆で驚きました。
中川ちょっと肌が見えるような衣装にしたいというのも私自身の案なんです。今回のビジュアルのイメージはミイラ。私はいつも“生きた証を残したい”って言ってるんですけど、そういう意味でも、ただ燃えて灰になるのではないミイラってステキじゃないですか。それに加えて、大人になった何かが出せないかしら?っていうのもあったので、セクシーな感じにもしたかった。それで黒いリボンを使ったビジュアルにしてみたんですよ。でも、セクシーだねと言う方もいれば、そうでもないっていう方もいるので、セクシーかどうかは、それぞれの方が判断していただければなって思っています(笑)。
――2曲目の「紅恋毒蝕」も、さらにヘビーなロックですね。しょこたん流のメタル?みたいな(笑)。
中川ギザメタルですか(笑)。今は、すごくロックがやりたいんですよ。だから、1枚を通してライブで映える曲を作りたいっていうのが、今回のコンセプトだったんです。でも、もちろんアニソンも歌いたいし、もっと大人になったらバラードも歌いたい。そして、さらに経験を積んだらシャンソンも歌いたいんです。最近はずっと夢だった中野ブロードウェイのショップもオープンできましたし、バラエティのお仕事や声優のお仕事、イラストやラジオも全部楽しいんですが、やっぱり永遠に残り続ける歌活動を今年は中心にやっていきたい。ツアーも決まったし、秋からもたくさん歌う機会を作ろうと思っているので、もっともっと歌手・中川翔子を知っていただけるように頑張ります。
(文:高橋栄理子)
中川翔子×春名風花×吉田豪 スペシャル対談
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