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まるでレントゲン?内部まで精巧なジムは夫婦モデラーの“愛の結晶” 「やられメカを準主役機風に仕上げたい」

妻が調色したジムの「弱緑」×「富野由悠季の赤」が今作のポイント

――近作「RGM-79 ジム ver2.0」(使用したキット:MG ジム ver2.0)はとてもカッコよくて見惚れました。これはどのくらいに時間をかけて完成したんですか?
めおぷら制作期間は今年の10月27〜30日の4日間ですね。

――えっ!? たった4日間でこの作品を?
めおぷらそうですね。やはり夫婦で違う役割を担当しているのが、スピード感という意味で大きいかもしれません。

――どのようなストーリーをイメージして制作されたのでしょうか。
めおぷらジムは「弱い」+「やられメカ」というイメージのあるモビルスーツですが、私はその悲哀を帯びたカメラアイと余計なものが削がれたフォルムが好きなのです。妻もなんとなく悲しみを帯びたジムが好きで「ちょっと塗装でかっこよくしてやるか!」という着想で制作をスタートさせました。「やられメカを準主役機風に仕上げたい」こんなイメージが2人の中にありましたね。
――この作品を作る際にこだわった部分を教えてください。
めおぷら力を注いだのはやはり色味です。色にはいつも強いこだわりを持っているんですけど、今回赤色は「富野由悠季の世界」という展覧会で販売されている「富野由悠季の赤」というカラーをベースに調合したものを使いました。名前が強烈な塗料ですが、発色も良くてほかにもさまざまなガンプラに使用できそうだと可能性を感じましたね。あとはジム名物のなんとも言えない「弱緑」。これも今回妻が調色して作った色ですが、今までで一番“映える色”になったと確信しています。

――まるでレントゲン写真のような「内部フレーム」には驚きました。
めおぷら今回内部パーツに使用したカラーは全部で4色、シルバー、ゴールド、カッパー、チタン。いずれも調色して深い色を出すようこころがけています。見えないところというのはパッと見の話で、MGの場合は外装を外すことができるので、内部もこだわったほうがより重厚感のある作品になると思います。

――制作後の反響はいかがでしたか?
めおぷら完成品は必ずSNSにアップするようにしているのですが、内部フレームに関してもたくさんお褒めいただけたのですごくうれしかったです。
――めおぷらさんにとって、ガンプラ制作の魅力とは何でしょうか?
めおぷらガンプラは世界でもっともよく出来たプラモデルだと思っています。塗装するだけでもかなり重厚感を演出することは出来ますが、一方で素組だけでも素晴らしい完成品を生み出せるのが最大の魅力。バンダイさんの商品開発力にはいつも脱帽しております。

――では最後にガンプラモデラーとしての信念を教えてください。
めおぷらいつも目指しているのは”丁寧にリアルに素早く完成させること”。時間をかけてじっくりという事が2人とも性に合っていないので、丁寧でも時間をかけすぎないのがポリシーです。そして「永遠に修行中」だということ。おそらく技術の上達より、道具やキットが進化するスピードのほうが速いので、この修行は永遠に続くと思います。そんな中でも、楽しみながら1つでも多くの自信作を生み出していきたいですね。

文/中山洋平

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