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「13年間、押入れで生きた」光を知らない涙目の猫、「愛だけ」では命を預かることはできない
「愛情があればいい、というわけではない」
太陽の光を知らなかった彦爺。だが、『ねこけん』に来てからは、たっぷりの愛情と何不自由ない環境の中で、のんびり、ゆったりと猫らしく過ごすことができた。その幸せな様子は、『ねこけん』ブログの写真からも確かに見てとれる。
押入れの中で13年暮らし、『ねこけん』に来て8年。彦爺が静かに旅立ったのは、今年の7月のこと。彦爺が亡くなる前日には、茶王丸という3本足の子猫が突然死していた。ボランティアメンバーは、「彦爺は旅立つとき、子猫の茶王丸が迷わないように小さな手を取り、虹の橋へと一緒に向かってくれたのでしょう。とても優しいおじいちゃんでした」と、愛を込めて語る。その日のブログには、彦爺と茶王丸が虹の橋のたもとで仲良く手をつなぐイラストが投降されている。
『ねこけん』の保護猫のうちでも最長老、21歳になっていた。
(文:今 泉)
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