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(更新: ORICON NEWS

「知ってました? 私37歳なんですよ」好きなこと貫く美女レイヤー、年齢を重ねて“気づいたこと”

 先月末、“37歳”という実年齢を公表したツイートに1万6000件を超える「いいね」が集まったコスプレイヤー・かりん(様)さん。「令和イチの驚き」「17歳のほうが納得」といったファンからの声だけでなく、人気コスプレイヤーのえなこからも「人生の目標にさせていただきます」というコメントが届くほどの反響となった。様々な面でボーダーレス化が進んでいる時代とはいえ、レイヤーといえば10代、20代の女性が主力というようなイメージもまだまだ強い。37歳の女性が、同じ土俵で活躍しているのは異例ともいえる。そんなレイヤー・かりん(様)さんにインタビューを実施し、年齢を公表した理由や、現場での葛藤を聞いた。

年齢公表のツイートに反響…「30代だからといって、好きなことを諦める必要はない」

    ――年齢を公表したツイートが話題になっていましたね! これはどういった理由で公表しようと思われたのでしょう?

    【かりん(様)】このツイートをする数日前に、フォロワーが27万人いたInstagramが乗っ取られてしまったんです。アカウントを削除するしかなくて、「もうどうでもいいや」と、やけくそみたいな気分になってしまって。勢いで年齢を公表しちゃいました(笑)。

    ――いいねやリツイート、コメントなど、多くの方が反応していらっしゃいました。

    【かりん(様)】こんな反響があるとは思っていなかったので、正直びっくりしています。「公表してよかった」と思えるようなご意見もたくさんあり、とても励みになりました。

    ――「好きなことに年齢は関係ない」という声もありますが、それでもコスプレというと“10代、20代の若い世代が中心”というイメージもありませんか?

    【かりん(様)】そうですね。でも、いくつになっても年齢を理由に好きなことを諦める必要はないと思います。人生は1回しかないので後悔しないように生きたいし、もし年齢のせいで大好きな趣味を我慢している方がいらっしゃったら、「諦めずに好きなことするべき!」と伝えたいです。

    ――とても前向きですね。

    【かりん(様)】これは私だけでなく、皆さんにも当てはまると思うのですが、歳を重ねることで、親しい人の死に直面する機会増えてきたんです。そのたびに「人生には期限があるんだ」ということを強く意識するようになって、「あれこれと悩む時間がもったいない。考え込むくらいなら、もっとポジティブに行動しよう」という考えに変わってきました。でも、もちろんネガティブな部分もありますよ(笑)。

    加工はやろうと思えばキリがない 「加工しすぎないように気を付けています」

      ――コスプレを始めたきっかけを教えてください。

      【かりん(様)】19歳のときに友だちから、『ポップンミュージック』のミルクというキャラクターのコスプレをしてほしいと頼まれたのがきっかけです。私のサイズに合わせて、その子が衣装を作ってくれて。そのときの感覚が楽しくて、たまに趣味でやるようになったんですけど、本格的に取り組むようになったのは、32歳くらいだったと思います。

      ――本格的に取り組んでからも5年くらいなんですね。現在はどれくらいの頻度で取り組まれているのでしょう?

      【かりん(様)】コロナウイルスの影響もあって、この数カ月は活動そのものも、かなりスローペースになっています。でも、やりたいコスプレはいっぱいあるので、状況を見ながら少しずつ、活動を再開していきたいです。

      ――自粛中のコスプレ欲はどのように解消していましたか?

      【かりん(様)】自宅でコスプレを楽しんでSNSにアップしたり、オンラインストアとかでコスプレ衣装を見て気に入ったのを購入して、安全にコスプレできる日が来るのを妄想して楽しんでいました(笑)。

      ――コスプレ写真、たくさん見たんですが、どれもとてもキレイでした。写真の加工とかで意識していることはありますか?

      【かりん(様)】輪郭と肌を直しているくらいです。本当は、もっとがっつり手直ししたい気持ちもあるんですけど (笑)。「イベントで実際に会ったら、ぜんぜん顔が違った」とか言われるのも嫌ですし、やりすぎにならないよう気をつけています。他の方が撮ってくれた写真も「肌をちょっとキレイにしてくれたら載せて大丈夫だよ〜」って言っています。

      ――今は個人レベルで簡単にできちゃいますし、加工するのが当たり前のようになっていますもんね。程度を見極めるのは難しそうですよね。

      【かりん(様)】そうですね。あ、でも、加工を否定しているわけではないですよ! キャラや作品の世界観に近づけるために加工してる人もいるので。それはそれで、キャラに対しての愛だと思ってます!

      年齢とともに“ストレス発散”も上達「若いころの方が、肌荒れしてました」

      ――コスプレイヤーとして、第一線で活躍するために意識していることはありますか?

      【かりん(様)】体型の維持や、お肌の手入れなどですね。撮影会やコンパニオンのお仕事をさせていただいているので、お客様に不快な思いをさせないよう気をつけています。

      ――とはいえ、やはり大変じゃないですか? 30代はまだ若いですけど、それでもやはり20代の時と同じようには維持できないという話はかなり聞きます。

      【かりん(様)】我慢のし過ぎはストレスになって、逆に太る原因になる気がするので、食べたいものは食べるし、飲みたいものも飲みます! 「病は気から」ということもあると思うので、あまり気にしないようにしています(笑)。

      ――精神的なコントロールも大事なんですね! どのようにして、ストレスを発散されているのでしょう?

      【かりん(様)】若いころの方がストレスの発散はうまくできていなかったみたいで、すぐに体調を崩していたし、肌荒れもひどかったように思います。今は、「過去はふり返らない。見返りは求めすぎない。失敗は成功に繋がるものとして割り切る」という気持ちでいることですね。それだけでかなり、ストレスの量を減らせます。それはやっぱりこの年齢になったからこそ気づけたのかなって思います。

      ――現場で嫌な思いをしたときはどうしますか?

      【かりん(様)】特に嫌な思いはした事ないですが、もし、あったとしても「十人十色、色んな人がいるんだなぁ」って思う様にしたり、苦手な人がいたら近づかないようにしています(笑)。

      ――素敵な考え方ですね! では、「コスプレに興味があるけど、若い人の土俵でしょ…」と思っている同世代の方にメッセージをお願いします!

      【かりん(様)】人生には期限が必ずあります。我慢して後悔するより、やってからの後悔の方が絶対いいと思います。もし、勇気がなくて出来なかったら自己満でお家でやってみるのも良いと思いますよ!

      ――かりん(様)さんはコスプレを始めてよかったなって思っていますか?

      【かりん(様)】はい。思います! もともと自分自身のことは、あまり好きではなかったんですけど、コスプレを通して色んな方たちと出会えたことで、自分も人に認めてもらえる存在なんだと気づくことが出来ました。自己満で始めたコスプレですが、おかげで私の大切な居場所の1つになりました。これからも楽しくコスプレしたいと思ってます!


      文=ソムタム田井
      かりん(様)さんTwitter:@karikitikitchen

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