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鈴木雅之、MVが1200万回再生&ドラマ主題歌も話題 40周年に感じた“縁”「音楽の神様からのギフト」

 歌手・鈴木雅之がグループでのデビューから40周年を迎えた。4月には誰もが知るヒット曲や洋楽カバーなどを収録した40周年記念アルバムとシングルを発売。新曲のアニメOP曲がYouTubeで1200万回再生を超えたほか、ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)主題歌もアーティスト集団・東京ゲゲゲイとのコラボレーションが話題に。いつの時代も多くのリスナーに愛される楽曲を世に送り届けてきたことを証明している。「ラヴソングの王様」と呼ばれ、ヴォーカリストとして進化を続ける鈴木雅之に、40周年で感じた“縁”や、デビュー当時の思い出、また、コロナ禍で実感したエンターテインメントへの想いを聞いた。

記念作品には盟友やブレーン、応援する若手も参加「やっぱりみんなどこかで繋がってる」

40th Anniversaryアルバム 『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』(発売中)ジャケット

40th Anniversaryアルバム 『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』(発売中)ジャケット

――シャネルズのデビューから40周年、おめでとうございます。節目を迎えた今の心境はいかがですか?
鈴木雅之 やはり特別な意味合いがあるな、という思いです。やり続けている中で、何度かアニヴァーサリーイヤーを迎えてきましたけど、25周年ぐらいまでは意外と体力的なもので勝負できるんです。でも30年を過ぎて40年を迎えられるのは、努力に加えて、運も持っていないとダメで、たくさんの人たちに出逢えた運に恵まれたなと。それはものすごく感謝しています。

――4月には40周年記念アルバム『ALL TIME ROCK ’N’ ROLL』が発売されました。どのようなコンセプトでしょうか?
鈴木雅之 シャネルズというグループでデビューして40年なので、シャネルズの1stアルバム『Mr.ブラック』の続編『Mr.Black 2』みたいなものを作ろう、というところからの出発でした。『Mr.ブラック』が、オリジナル曲と、ドゥーワップやロックンロールの洋楽カバーを合わせて収録したアルバムだったんです。ドゥーワップやロックンロールは自分のルーツミュージックであり大好きな音楽なので、久々にカバーしてみようかなと。ただ、40周年という意味では、ベスト的な楽曲や新曲も聴いてみたいという想いが強くなって、結果的に3枚組になりました。タイトルは「四六時中楽しんで、前向きに上げていこう」みたいな意味合いやメッセージもあるんです。

――さらに今回のアルバムには、スターダスト☆レビュー、ゴスペラーズ、岡崎体育さんほか多彩なアーティストが参加しています。もともと皆さんとは親交があったのでしょうか。
鈴木雅之 そうですね。スタ☆レビは、彼らのステージに僕がゲストでよく出たりして、80年代からずっと一緒に走り続けてきた盟友みたいなものだし。ゴスペラーズは自分の音楽ブレーンとしてずっと作品に携わってくれている仲間だし。岡崎体育は、彼とのコラボが一番異色かもね(笑)。もともと鈴木雅之の宣伝をやっていたスタッフが今、彼の制作スタッフになっていて。まだ岡崎がデビューするかしないかぐらいの時から、そのスタッフを通して楽曲を聴いたり、自分のラジオ番組で応援したり。そういう経緯もあって。やっぱりみんなどこかで繋がってるんですよ。そこがうれしいんですよね。長く音楽の世界に携わってこれるとこれが音楽の神様からのギフトなのかなと。

デビュー当時、実家の町工場で活動も…1stアルバムには父親と愛犬が登場していた

――アルバムの収録曲で特に思い入れの強い楽曲はありますか?
鈴木雅之 洋楽のカバー「Good Times, Rock and Roll」「Tears On My Pillow」は、1977年のアマチュアコンテストで歌った2曲で、思い出がありますね。「アマチュアで一番になろう」という合言葉の下、一生懸命聴き込んで、リハーサルスタジオで練習して、コンテストでは決勝までいけて…。40年以上経って、そんな楽曲をもう一度歌えたことは、ものすごく感慨深いです。歌えることの喜びを感じながらレコーディングしました。

――デビュー当時は、別のお仕事もしながら活動されていたそうですね。
鈴木雅之 実家が町工場だったので、昼間は工場で仕事をしながら週末はライヴをやったり、夜中から朝までレコーディングをしたり。自分はリーダーだったので、マネージメントみたいなこともやっていたんです。自分の家が仕事場だったから、電話が鳴った時に、「これは工場の電話じゃなくて、音楽関係の電話だな」と思った時は、「もしもし」と言った瞬間に心の中で「シャネルズオフィスです」って言ってましたね(笑)。父親も音楽にすごく理解があって応援してくれていました。だから、シャネルズの1stアルバム『Mr.ブラック』の裏ジャケットには、うちの父親と愛犬が出ているんです。“Special Thanks”のところには“Godfather鈴木”というクレジットも入ってます(笑)。

――ご実家の町工場から始まり、今では「ラヴソングの王様」としても広く知られる存在に。そんな鈴木さんにとって、ラヴソングとは?
鈴木雅之 ラヴソングもメッセージソングだと思うんです。その時その時の思いを歌に託すような部分もあるし。「ラヴソングの王様」と敢えて自分で口にすることで、自分自身の背中を押すこともできるだろうし。そういう意味では、ラヴソングは自分にとって欠かせないアイテムであり、ワンアンドオンリーな武器であると自負しています。

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