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いきものがかり・水野と吉岡がアドバイス! 大原櫻子が初の失恋ソングで大人の恋を実感
吉岡聖恵さんに「こんな経験ありますか?」とメールで質問
大原櫻子 今年の初めです。そこからメロディ、歌詞と春にかけて徐々に曲が出来上がっていきました。水野さんは私の舞台を観に来てくださったり、水野さんのラジオ番組に私が出させていただいたりと、音楽以外の面もすごく見てくださっていて。お会いするきっかけは亀田(誠治)さんを通じてだったんですけど、私にとっては大先輩ですし、雲の上のような存在。でも、ボーカルの吉岡聖恵さんと仲良くさせていただいていたので、いきものがかりさんとの交流は1〜2年前からとても増えました。聖恵さんからも「(水野さんが)今、書いてるよー」って報告が来ました(笑)。
――吉岡さんとは、普段どんな話題で盛り上がるんですか?
大原櫻子 聖恵さんも私も弾丸のように話すので、ずっと会話が止まりません。例えば食事に行って、聖恵さんが「レモンの皮を下にして絞ると飛ばないんだって」と教えてくれて、実際にやって2人で笑うとか。ライブであったことを「こんな経験ありますか?」とメールで質問したり、お仕事の話もします。いつも長文で返してくださる、本当にいい先輩です。
「もう失恋ソングか!」とハードルが上がりました
大原櫻子 すごくおしゃべりで面白い方です。でも、水野さんの書かれた曲の歌詞を見ると、小・中学生でも歌えそうな真っ直ぐさがある。亀田さんと一緒に作業をしているところをよく見ていて、本当に心がきれいな大人の方だと思っていました(笑)。
――(笑)。そんな水野さんから届いた曲は、失恋ソング。
大原櫻子 メロディをいただいた時に、「どんな歌詞が付くんだろう?」といろいろと想像していた中で、応援ソングかなと思っていました。そうしたら、“さよなら あなたはわたしのすべてでした”と始まる、まさかの失恋ソング。水野さんに失恋ソングのイメージはなかったですし、大原櫻子としてもこれまで大人なラブソングは歌ってこなかったので、「もう失恋ソングか!」とハードルが上がりました。そう感じたのは“聴かせる”感じが強かったから。以前の曲「キミを忘れないよ」もラブソングですが、恋の歌という感じで、恋愛とは違う。世界観の濃いラブソングは初めてなのでとても新鮮でしたし、今までの私を応援してくださった同世代の方たちに共感してもらえるのかな?というドキドキ感もあります。悲しさや苦しさが乗った失恋ソングではあるけれど、いい恋愛だったんだと笑顔で振り返れる曲だと思っています。
――決してその恋愛に縋っていない。よりを戻したい気持ちとは違いますね。
大原櫻子 そうなんです。もちろん、どこかでは戻りたい気持ちもあるんでしょうけど、無理して前を向いていると思えたり、感謝して“さよなら”と言っているようにも思えたり。うまく吐き出せない矛盾した思いをこの曲にぶつけて“さよなら”をしているんだな、と感じます。
――特にDメロからのサビは感情溢れる歌唱で、しっかり前を見ている感じがしました。
大原櫻子 落ちサビの“憧れの将来(みらい)にみえていた”のところは好きだった気持ちがうわーっと出て、転調した“さよなら わたしは忘れはしないでしょう”ではちゃんと前を向いた女性になっている。どうにもならない心情が出せる曲だと思いました。