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ヒットメーカー・織田哲郎が振り返る“90年代の特殊な環境” 「担当アーティストとはほとんど会っていなかった」

「売れる曲」はさまざまな運の噛み合わせ

 90年代ってみんながカラオケで合唱できた曲がランキングを賑わせた最後の時代だったんじゃないかなと思うんです。(作曲を手がけた)『おどるポンポコリン』もそうだけど、最初は娘が喜びそうな仕事をしておきたいと考えて、引き受けることにしたんだけど、おじさん世代がやけに忘年会シーズンで歌っていて、「一体何が起きてるんだ……!?」って驚きましたよ(笑)。

 結局、売れる曲って最後は「運」だと思うんですよ。メロディが良い、歌詞が良い、歌だけ良い、その全てが良くても、案外売れなかったりもする。90年代のヒット曲も、いろんな物事の噛み合わせによる運気の流れとしか言えないんですよね。

 一方で、人が心地いいと感じる事は普遍的。メロディ進行自体は時代と共に変化しているので、その二つをバランスよく噛み合わせることが「流行る」という意味では重要なことなんじゃないかな。

 僕は本質的な意味で「フォーク」の人間。要するに「土着のもの」というか、みんなで歌を歌うような音楽を作る意識が根っこにある。そこには面倒臭いメロディなんてないんです。今の時代ってボーカルも演奏もどちらも“プレイ”にフォーカスが当たって、難しい曲を上手に歌い切ることが至上になっていますよね。それには少し寂しいという気持ちがあって、そういう思考の人間が90年代に活動できたのは、ありがたかったなと思います。

King Gnuを「面白い」と思う理由

 最近の音楽だと、King Gnuはいろんな意味で面白いなと思いましたね。音楽的な素養がある上で、彼ら特有の音をプラスして「新しいポップス」として鳴らしている。音楽の素養を持っていると、作る上で邪魔になってくる場面があるんです。でもKing Gnuはあくまでポップスの枠組みに収めて表現している。そこがすごいですよね。おまけにいい男だし、ずるいよなぁ(笑)。

 YouTubeを始めたのは元々、新しいことをやってみることが好きなタチだったんですよ。それに、僕の曲は有名でも、どんな人間かって知らない人は多いと思うんです。YouTube配信を始めたのは、そういう一面を知ってもらえたら面白いんじゃないかなと思っただけ。

 普段、YouTubeでギターレッスンの動画なんかをよく見ているんです。その中で「ギターに興味ある人ってまだまだ多くいるんだなぁ」って嬉しさがあって、だから自分の内容もかなり音楽的な話に寄っていて、過去に作曲したコード進行を語っているけど、楽器を弾いたことがない人からしたら「なんのこっちゃ」って感じだと思う。けど、そういう部分を面白がってくれる人が一定数いるんだってことは始めてから実感しているし、今後も発信していこうと思います。

(取材・文/中山洋平)
<ライブ情報>
『幻奏夜4(4はローマ数字)』
2月16日(日) 丸の内コットンクラブ
2月23日(日) 名古屋ブルーノート
2月24日(月・祝) ビルボード大阪
『幻奏夜+』
2月29日(土) 下関市民会館

詳細は公式HPへ=http://t-oda.jp/

<連載コラム>
『あれからこれから』毎週金曜日発売の夕刊フジに掲載

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