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若女将としての収入は「ゼロ円」 異色の“二刀流アイドルが秘める野望とは
西川貴教のように滋賀県を盛り上げる存在に
「それはないです。なぜなら若女将をやっているところからアイドル活動も始めているので、ファンもそれを理解しているから。もし言ってきたら『無茶言うなよ!』って話します(笑)。今のところ多くの人が『体に気をつけて、できるだけ長くアイドルを続けて』って声をかけてくれますね」
――いい関係だ。
「そうですね。最近は宿が閑散期の時、親から『ウチにファンを呼んでイベントやってよ』って頼られるようになったんですよ。一回やって売上が良かったから(笑)」
――ですが4月17日に相方のSuzuさんの卒業公演が決まっています。ことぱぉさんはそれ以降も二足のわらじを履いて活動を?
「もう30歳ですし、いつまでアイドルって名乗っていいものかとは思ってますけどね。でもアイドルもすごく多様化しているし、私のようなタイプでも受け入れられやすくなっている。多分このまま活動していくと思います。“アイドル若女将”はすごくキャッチーな肩書きだと思っているし、とにかくいくつになっても音楽は続けていたいんです」
――ことぱぉさんが描く最終目標はなんですか?
「ウチの宿に歌える宴会場を作りたいと思っています。半分はスナックみたいに、営業も出来る施設にしたい。『歌が上手い女将がいる』ってことをセールスポイントにしつつ、いつでもパフォーマンスできる場を作りたいなと」
――それはユニークですね。
「同時に自分が温泉旅館の名物でありたいなと思っています。というのも、最近滋賀県のアイドルが軒並み解散してしまっている現状があって。なので滋賀の観光大使を目指して、『宝船温泉』の誘致だけではなく、同郷の西川貴教さんみたいに、いつか県を象徴する人になって、地元を盛り上げていきたいですね」
(取材・文/中山洋平 撮影/kaochi)