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【マネージャーインタビュー】いとうあさこマネージャー明かす「20年いて初めてグッときた」24時間駅伝での衝撃の一言
昔から“気遣いの人” 年下のマネージャーにも食事の取り分けすらやらせない
嘉山拓磨今活躍している同年代の女性芸人のなかでは、売れるのは一番遅かったと思います。オアシズさん、青木さやかさん、森三中さん、友近さん。みんな売れているのに、あさこだけが売れてない。焦りなどはあったかもしれませんが、そんな面は一切見せなかったですね。
――常に嘉山さんの前では明るくされていた?
嘉山拓磨明るくというか、すごく“気遣いの人”なんですよ。相手の気持ちを考えるし、2人で一緒に食事に行くにしても、取り分けとかも全部自分でやって、マネージャーで、かつ年下の僕にすら絶対やらせてくれない。常に周りの人の気持ちを優先する。そういう所が男をヒモにしてきたんじゃないですかね(笑)。
嘉山拓磨普段は昨日見たテレビとか他愛もない話しかしないのであんまりないんですけど(笑)、今年の『24時間テレビ』では衝撃を受けました。駅伝で、僕も最後の5kmだけ一緒に走ったんですよ。そのための事前練習を僕がやりすぎて膝を痛めてしまって、本番はテーピングを巻いて走ったんですね。そのことをあさこも知っていて、ゴールした直後、彼女自身は42.195km走って全身アイシングをしてヘロヘロなのに、たかだか5kmしか走ってない僕を見て一言、「膝大丈夫?」って言ったんです。普通「水ください」とかいう言葉が出てきますよね。絶対しんどいはずなのにそんな時でも僕を気遣ってくれて、そういう人だってわかってましたけど、20年近くそばにいて初めてすごくグッときました(笑)。
若手時代からどんな仕事にも一切手を抜かない 面白ければ何でもやる“プロ根性”
嘉山拓磨舞台の大小関わらず、どんな仕事に対しても一切手を抜かない所ですね。ここではこれくらいでっていうのが全くないんです。何でもやるというわけじゃないですけど、“面白い”と思ったものはなんでも全力でやる。僕が出会った若手時代も今も、それは変わりません。特に感じるのは、年に1回の単独ライブ。彼女はコメディエンヌ、喜劇女優になりたくてこの世界に入ったので、お笑いライブというより“歌って踊るショー”なんですが、凄いんですよ。どんなに忙しくなっても、準備と練習は本気で向き合う。それも、ミスできない、すべれないっていう、1公演だけの1発勝負にこだわるんです。その姿には毎年プロ意識を感じますね。
嘉山拓磨「ちょうど良い」。この言葉が合うような気がします。MCも出来るし、ひな壇でも空気を読んで気の利いたコメントもできる。ネタもトークも全部「ちょうど良い」んです。もちろん色々考えているとは思いますけど、天性でしょうね。
――マネージャーとして、今後あさこさんに期待されることはありますか。
嘉山拓磨最近はもう、とにかく疲れさせないように気をつけています(笑)。もうすぐ50歳なのに、全部に全力投球なので心配ですよ。ダイエット企画もたまに依頼頂くんですけど、本人が食べることと飲むことが大好きなので、最近はお断りしていますね。何歳までできるか分かりませんが、好きな物を食べて、好きなだけお酒を飲んで、このまま、今のままで変わらず活躍してくれたらうれしいです。