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大迫傑が語る「挑戦とオフ」
【大迫傑】 当初、僕の周りは「海外だし、日本人用の練習(プログラム)じゃないから、ついていけずにすぐに帰ってくる」と思っていた人がほとんどでした。実際、1年間結果が出せなければクビになってしまうような厳しいチームなんですが、それから4年間、しっかり結果を残して、今も僕はそのチームで戦っています。そういった経験もあったので、人が決めたことや他人のイメージにこだわらずにやっていこうと思っているんです。
――言葉の壁や、生活習慣の違いなども大変ではなかった?
【大迫傑】 細かいことをあげればキリがないんですけど、そこはあまり重要ではないと思っていて。それよりも、最初の一歩を何も考えずに踏み出すことのほうがよほど大事。それが不可能を可能にする一歩でもあると僕は思っているので、周りからなんと言われようと、最初から「これは不可能だ」とか、「何々が壁になる」と考えることはないですね。
たとえそれが、周りの人からは「できない」と思われるようなことであっても、自分を信じて続けていくことが大事かなと思います。
【大迫傑】 6歳と1歳になる娘と遊んでいるときは、すごくリラックスできますね。最近は、上の子とよく映画を見に行ったりしています。外食するのもけっこう好きなので、休みの日には家族でおいしいものを食べに出かけたり、日本に帰ってきたときは子どもを実家に預けて、妻とふたりきりで食事に行くこともありますね。
――ご家族の存在は、アスリートとしてもパワーの源になっているのでしょうか。
【大迫傑】 家族がいるから頑張れるというわけではないんですが、リラックスするという部分ではすごく必要な存在です。陸上競技って、ある程度、日常生活から離れて自分だけの世界を作ることで強くなる部分があるんですが、そこに集中しすぎると、どうしても疲れてしまう。ベストな精神状態でレースに臨むためにも、現実世界っていったら大げさですけど、家族と過ごす普通の生活と、アスリートとして自分の世界に集中する時間をうまく切り替えるようにしています。
――最後に、世界のトップアスリートとして戦う決意をお聞かせください。
【大迫傑】 東京オリンピックに出場できればメダルを狙って走りたいし、それは可能だと思っています。そう信じて、これからさらに練習を重ねたいですね。
スカイ・ブラウンが語る「素顔と夢」
【スカイ・ブラウン】 もともとお父さんがスケボーをしていたので、お父さんもちょっと教えてくれたけど、あとはYouTube。トリックのハウツー動画を見てから、決まるまで何度もトライしてた。トリックはやさしいものから難しいものまでレベルがあって、簡単なのはすぐできるようになったけど、難しい技は決まるまで何度もチャレンジ。
――転んで痛い思いをしたり、思うようにできなくて、やめたい! と思ったことは?
【スカイ・ブラウン】 一度もない! 難しいことにチャレンジするのが好き。スケボーに限らず、何でも最初から「できない」って思わないようにしてるし、自分を信じて、「絶対にできるよ、できるよ」って言い聞かせてるの(笑)。たとえ腕を骨折したとしても、絶対に諦めたくない。そうやって少しずつ、うまくなっていったかな。
【スカイ・ブラウン】 普通の女の子(笑)。得意教科は音楽…縦笛が好き。苦手な科目は算数。4年生までは苦手じゃなかったけど、5年生になってちょっと難しくなって!宿題もたくさんあるんだけど、サーフィンやスケボーの後、夜ご飯を食べる前にやって、お母さんに見てもらっているの。
――自分でデザインしたスケボーを販売して、その収益金で貧困地域の子ども達を支援する活動もしていると聞きました。
【スカイ・ブラウン】 小さい頃から両親がいろんなところに連れていってくれて、そこで小さい子どもたちにスケボーを教えてあげるのが好きだった。そういう出会いの中で、貧しい地域の子どもたちを見て、彼らのために何かできることはないかなと思って。それで私がデザインしたスケボーを1本10ドルで販売したら、半年で2万ドルになって。カンボジアと南アフリカと、アフガニスタンに寄付しました。世界中の子ども達に、ハッピーな時間を過ごしてほしい。これからも今みたいな活動をずっと続けて、彼女達のスマイルを将来も見続けていくのが私の夢。
――最後に、これからの意気込みを聞かせてください。
【スカイ・ブラウン】 もし、東京2020オリンピックに出場できるのであれば、とにかく楽しみたい! メダルが獲れたらもちろん嬉しいけど、勝ち負けはあまり気にしてないかな。それよりは、ただ楽しみたいという気持ちの方が大きい! 誰かと競い合うのではなく、みんなとお友達になれたらいいな。“Be brave, be strong, have fun - and do it cause you love it(勇気を持って、強く、楽しく、好きだからこそやるの)”が私のモットー。私からのメッセージとして、ふだんの生活はもちろん、これからもいろんなところで発信していきたい!
(インタビュー・文/今井洋子 撮影/臼田洋一郎)
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